『私たちはどうかしている』マンガ第2巻のネタバレ・感想・あらすじについて、まとめてみました!
『私たちはどうかしている』第2巻は2017年6月13日発売で、とある事件から光月庵を追い出されそうになる七桜の話から始まります。
椿と協力しなんとか解決しようと奔走しますが、女将や大旦那によって何度も窮地に立たされます。ただ様々な逆境を乗り越えていく中で、七桜と椿の関係にも変化が……!?また、椿について新たな疑惑が浮上します。
気になる展開が盛り沢山の第2巻、早速みていきましょう!
私たちはどうかしている(マンガ)2巻のネタバレ!(6話~10話の内容まとめ)
【宣伝です】毎巻キスのある「私たちはどうかしている」ですが、1巻は挑発のキス、2巻は流されキス、3巻はふいうちキス、4巻はほだされキスそして5巻は・・・明日発売のコミックスの中に!よろしくお願いします(*^^*) pic.twitter.com/PHE5X5bdT9
— 安藤なつみ (@natumiando) March 12, 2018
2巻は白藤屋での七桜の謝罪から話が始まります。
何者かの手によって赤く染められた御菓子を渡してしまった七桜は、白藤屋を怒らせてしまいました。
椿が同席しても白藤屋の気持ちは変わらず、七桜は二度と敷居をまたげなくなってしまいました。
白藤屋からの帰り道、七桜は椿から、なんで嘘をついたのか、と問いかけられます。
そして椿は、白藤屋から注文は受けていないことは知っている、犯人が誰かは今更どうでもいい、重要なのは大切なお客さまを一人失ってしまったことだ、と続けました。
椿の目は冷たく、静かな怒りが滲み出ていました。
光月庵に戻った七桜が、厨房で今後の策を考えていると、見習いの城島がやってきました。
2人は御菓子作りの魅力について話が盛り上がり、久々に楽しい話ができることに七桜は嬉しくなります。
話は白藤屋の話になり、城島から女将が今回珍しく御菓子をチェックしていたと聞かされます。
はっとした七桜が急いで部屋に向かうと、既に七桜の荷物を片付ける女将の姿がありました。
自分の荷物に何をしているのか、と七桜は声を荒げますが、お客さまに失礼をする人はおいておけない、代わりに荷造りをしているのだと女将は答えます。
女将は白藤屋の件を利用して、七桜を追い出そうとしていたのです。
唖然とする七桜に、女将はお金を七桜に手渡し、お金が目当てだったんでしょ、これでさようならと告げました。
しかし、七桜はお金を突き返し、自分は椿と結婚する、椿に言われるまでは出ていかない、と強く言い放ちます。
女将は逆上し、疫病神、よそ者はいらないのだ、と激しい口調で七桜を責め続けます。
その頃、椿と大旦那は”さくら”について話をしていました。
大旦那は”さくら”を探し続けているようで、あの子はみつかったのか、と椿に問いかけていました。
途中で電話が入り、部屋を出ようとする椿に、この世で一番大切にしているものが何が分かるか、お前は絶対この店を継げない、と大旦那は言葉を残すのでした。
七桜と女将の口論はどんどん激しくなり、ついには庭の池の中に七桜の荷物を投げ込まれてしまいます。
母親が残した大切な型が入っているため、七桜はすぐに池の中に入り荷物を探し始めますが、転んでしまい全身泥だらけになってしまいました。
そんな時、椿が2人の前に現れます。
ここには助けくれる人なんていない、と七桜は必死に泣くのを堪えますが、その思いに反し椿は池の中に入り荷物を拾ってくれました。
椿は、七桜にはもう少しここにいてもらう、白藤屋から七桜指名で最中の注文が入った、と話します。
そして、
「厨房に行くぞ、光月庵の”あん”を教えてやる」
(引用:『私たちはどうかしている』BE・LOVEコミックス 2巻)
と椿は七桜に手を差し伸べました。
実はその注文はある人物……前巻登場した、七桜の母親のファンを名乗る男性が白藤屋に頼んだものでした。
しかし、七桜はその事実を知らぬまま、話は進みます。
***
白藤屋からの注文に向けて、七桜と椿は動き出します。
椿から教えてもらうことについては複雑に思いますが、あんこは和菓子の命であることを理解しているため、七桜は厳しい指導を受けながらも、必死にあん作りに励みます。
しかし、突然職人の富岡から厨房の使用を禁止されてしまいます。
女将が色仕掛けで富岡を操作し、妨害してきたのです。
椿は説得を試みますが、自分が従うのは大旦那だけ、と頑なに富岡に断られてしまい、
厨房を出た椿は悔しそうに壁に拳を叩きつけました。
七桜は椿が思い通りに店を動かしていると思っていたため、怒りに満ち溢れている椿の姿を見て驚きます。
そんな時、大事な手を乱暴に使うもんだ、と大旦那が通りかかりました。
椿は大旦那に、厨房の権限を譲ってほしいと持ち掛けますが、権限を譲るのは店を正式に継ぐものだけだ、とこちらも断られてしまいます。
そして、大旦那の口から、椿を後継者にできない衝撃的な理由が七桜に告げられます。
椿はほんとうの孫ではない、というのです。
大旦那が去ると、椿は七桜に伝統的な店の道具を見せながら、光月庵の歴史について話します。
過去に一度経営が大きく傾いたこと、それは愛弟子に名物のまんじゅうの製造方法を盗まれたことによって起きたこと、それ以降血縁者しか継げなくなったことを椿は説明します。
そしてこの道具はその象徴で、正式に継ぐ者だけに譲渡されるものなのだと椿は言いました。
七桜は恐る恐る、椿はほんとうの孫じゃないのかというのは真実なのか、と問いかけると、椿は自分は女将の不貞でできた子供だと思われていると答えました。
そして椿は、血のつながりなんてくだらない、大切なのは和菓子に対する情熱、意志だ、と続け、父親と”さくら”を思い浮かべながら、
「約束したんだ 絶対だれにも渡さない」
(引用:『私たちはどうかしている』BE・LOVEコミックス 2巻)
と、店に対する強い気持ちを露わにしました。
そんな椿の姿を見た七桜は、椿の父親の事件の時、椿は何を見たのか、本当に七桜の母親の姿を見たのか、とふつふつと疑念が湧きましたが、自分の母親が犯人であると肯定されるのが怖く、聞くことはできませんでした。
***
厨房で七桜は城島から、渡したいものがあると声をかけられました。
渡された箱を開けるとあんこが入っていました。
昨日店で炊いたものだから正真正銘光月庵のあんこです、仲間としてこの店にいてほしいからこのあんこで最中を作ってください、と言うのです。
しかし、七桜はその誘いを断ります。
お店の作業が終わった夜から朝にこっそり厨房を使えるし、何より何十回何百回とこんなにあんこをつくれるこの機会を逃すのはもったいないと思った、と言うのです。
それを聞いた城島も、自分も早くあんこ作りを任せてもらえるようにならないと、と生き生きした表情を見せました。
そして城島は、自分は「しまや」という店の跡取りで、光月庵は修行のため働いている、早く一人前になって親を安心させたいと話しました。
一方椿は厨房を取り戻すため、新たな手に出ていました。
椿は女将になりすまし、富岡が女将と関係を持っていたことを突き止めていたのです。
富岡の弱みを握り、七桜は無事厨房を使えるようになりました。
2人は早速あんこ作りを再開します。
作業をしながら椿は、自分が正式な跡取りじゃないことを知って七桜が出ていくと思った、と言いました。
それに対し七桜は、あんこは自分の憧れで、白藤屋さんにもなんとしても自分のあんこを食べてほしかったと話し始めます。
自分の母親はあんこを作っている時だけは自分に見向きもしなかった、それを見て子供ながらにあんこはすごいんだ、ワクワクするものなんだと思った、自分もいつか作ってみたいと思ったのだと七桜は椿に言いました。
それを聞いた椿は、その人はおいしいあんこを作る人だったんだろうなと言いました。
続けて、あんこは作るときの状況だけでなく、作る人の感情に左右されるもので、自分を映す鏡にもなりうるもので、あんこを作るとき少し怖いのだ、と椿は零しました。
どういう意味が込められているのか、と気になった七桜でしたが、椿に話を遮られ本心を聞くことは出来ませんでした。
***
ある日、ついに七桜の作ったあんこが椿に認められました。
しかし、その味から七桜が光月庵のあんこを美味しくないと思っていることに椿は気付き、この前言ったようにあんこは自分を映す鏡だ、本当に美味しいと思うあんこはどういうものなのか、と七桜に問いかけます。
光月庵の最中は薄めでもち米でしっとりしている、いい豆を使っているから甘さ控えめにして旨味も引き出すのはどうか、と七桜は提案しました。
椿が甘さ控え目なら、はちみつを使うのもありだなと呟くと、七桜はそれにすぐに賛同します。
そして2人は新たにはちみつ入りのあんこを作り上げました。
早速このあんこを使用した最中をお客さんに試食してもらいますが、好反応を得られました。
椿はこの世界で絶対的なものはおいしいということだ、白藤屋にもこの新しい最中を持っていこうと提案します。
ただ、七桜は何かひっかかっている様子で、その最中を見つめています。
***
ついに白藤屋に最中を渡す日が訪れました。
椿は自信満々な様子で最中を食べる白藤屋を見つめますが、まったく変わらない昔からいただいてた光月庵の最中の味だ、という相手の反応を見て、自らも最中を試し驚きます。
なんと渡していたのは従来の最中をだったのです。
七桜は白藤屋の注文票の履歴から、最中はお店に立ちよって買っている、日常の中でほっと一息つく御菓子として食べているものなのではないかと気づき、椿に黙って従来のものに変えていたのです。
白藤屋も七桜の考えに頷き、光月庵の御菓子をこれからもいただたいと思ったと言いました。
そして2人の結婚式の時は七桜の着物をぜひ仕立てさせてほしいとまで、言ってもらうことができました。
帰り道、七桜は自分の勝手な行動に怒っているかと椿に問いかけます。
椿は七桜の判断が結果的に正しかったため自分にはなにも言う権利はない、ただ相談が無かったことが納得いかない、自分の焦る姿を見て優越感を感じたかったのか、と七桜に疑念を向けました。
七桜は相談しても反対すると思ったから黙っていたと弁解しますが、お互い引き下がらずどんどん2人の間は険悪になります。
こんなんで式の話なんて、白藤屋さんもどうかしているな、と椿はふっと呆れたように笑いました。
そして、夫婦らしいこと一度やってみるか、と七桜に手を差し伸べました。
周囲の反応を見た椿は、手をつないで歩くだけで他からは夫婦や恋人に見えるのか、簡単なものだなとぼやきますが、手をつなぐことは「変わらないもの」なのかも、好きだから手をつなぐという変わらない考えがあるからなのでは、と七桜は言います。
続けて、ちゃんと話せば大旦那にも分かってもらえるのではないか、と七桜は提案しますが、白藤屋さんに認められたからって、わかった気になるな、と椿に冷たく返され、手を離されてしまいました。
***
その日の夜、突然の大旦那の提案で、七桜は椿たち家族の夕飯に同席することになりました。
女将は反対しますが、白藤屋さんの信頼を失わずにすんだのは七桜のおかげ、敬意を払うために呼んだのだ、と大旦那に言われると、引き下がりました。
居心地の悪さを感じつつも、人と食べる食事に七桜は嬉しさも感じました。
椿が席を外した時、大旦那は、落雁は作れるのかと七桜に問いかけます。
七桜は、まだまだ実力不足だか作ることはできる、落雁は繊細で崩れやすいので熟練の技だと思っていると答えます。
すると大旦那は、よくわかっている、自分は落雁が一番好きで、材料も作り方もシンプルなため職人のセンスや美しさがつまっている、なにより長く食べてもらえるのが魅力だ、と話します。
しかし話は椿のことに変わり、椿はそんな落雁を売れ行きがよくないから店頭からおろすと言っている、職人としてのプライドも和菓子に対する愛もない、愚かでどうしようもないやつだと椿のことを罵り始めます。
戻ってきた椿も部屋の外でこの会話を聞いてしまいます。
それに対し七桜は、
「椿さんは大旦那さまに負けないくらいこの店を大事にしています」
(引用:『私たちはどうかしている』BE・LOVEコミックス 2巻)
と、反論します。
椿を愛しているのか、と大旦那に聞かれた七桜は、はいと肯定しますが、嘘をつくな大旦那に怒鳴られてしまいます。
大旦那は七桜と椿が部屋が別々であること、目を合わさないことに疑いをもっていました。
そして過去この家に入り込んできた女2人にだまされた、1人は女将で息子を裏切り血のつながらない子供を残した、もう1人は職人だと言って入ってきた女で息子の命を奪った、七桜はなにを奪うつもりなんだ、とどんどん七桜は追い詰めていきます。
そこで椿が、
「僕の妻をいじめないでもらえますか」
(引用:『私たちはどうかしている』BE・LOVEコミックス 2巻)
と遮り、今晩から部屋をいっしょにする、それで文句はないだろうと告げ、七桜を連れ出そうとします。
おまえが人を幸せにできるのか、今回もうまくいくはずがない、と大旦那は椿に追い討ちをかけていきますが、七桜が、
「いままで結婚に反対されていたので遠慮していました。でも認めていただいたようでうれしいです」
(引用:『私たちはどうかしている』BE・LOVEコミックス 2巻)
とフォローし、流れを断ち切りました。
凛々しい表情を見せていた七桜でしたが、部屋を出ると、母親のことについて言い返せなかった悔しさから涙を流しました。
***
椿の部屋に移動した七桜は、大旦那と話し合えばわかりあえるなんて簡単に言ってごめんなさい、と椿に謝りました。
弱弱しい七桜の背中を見た椿が後ろから抱き締めると、七桜は動揺しつつも、大旦那も見てないしこういうのは必要ない、と椿から離れました。
椿は笑みを浮かべながら、そういうつもりで来たんだと思っていた、悪かったなと言いました。
七桜って七つの”桜”なんだな、という椿の呟きから、話題は“さくら”の話になります。
椿が”さくら”を覚えていたこと、暗い家の中で唯一の明かりだと思ってくれていたことを知り、七桜はうれしくなりました。
同時に椿も、利用するだけすればいいと思っていた七桜に対し、愛しさを感じるようになっていることに気づきました。
ダメだと頭ではわかっているのに、七桜は椿に身を委ねてしまい、2人は一夜を共にします。
“さくら”がもし現れたらどうするのか、と七桜は聞きますが、椿から返ってきたのは、消えてもらうよ、自分の前から永遠に、という悲しい答えでした。
その一方、女将は七桜について調べており、“さくら”と七桜が同一人物であることに気づく、という衝撃的な結末で2巻は締められました。
私たちはどうかしている(マンガ)2巻の感想
2巻も次々と七桜に降りかかってくる難題に、ひやひやしてばかりでした。
ただ、どんなことが仕掛けられても、冷静に対処する七桜と椿が本当にかっこよくてほれぼれしてしまいます。
特に白藤屋の最中の時の七桜の機転は素晴らしかったですよね。
少ない情報の中であれだけお客さまのことを想像できるのは、相手の喜びを本気で考えないとできないことだと思うので、七桜は賢く優しい女性なんだなと強く思いました。
私も過去に接客業をしていたので、その時にこのマンガを読みたかったなと思いました(笑)
七桜と椿の関係も近付いたり離れたりを繰り返していて、こちらもドキドキしますね!
夕飯のシーンで、大旦那に対しお互いに助け合っていたのがとても印象的で、何よりスカッとしました。
ただ、最後一気に距離を縮めた2人だっただけに、椿の”さくら”への恨みのこもった発言に絶望してしまいました……。
やっと七桜に真の味方が出来たと思ったのに……。
しかも、一番知られたらややこしそうな女将が七桜の正体に気付いてしまうなんて、更に絶望です……嫌な予感しかしないです……。
辛い状況になることは容易に想像できるのに、なんで”早く読みたい!”という気持ちになってしまうのでしょうか(笑)
このマンガはいつも終わり方がずるいです(笑)
七桜の母親のファンを名乗る謎の男性も一体何者なんでしょうね。
七桜がピンチの時に現れていると思うのですが、近くで七桜のことを見ているんでしょうか。
白藤屋さんとの亀裂の件は中々外部で情報得るのは難しい気もしますが、噂で広まるものなんですかね。
考えれば考えるほど謎が深まる……ただ、七桜の敵が増えると思いたくないので、この男性は味方だと信じてます(笑)
椿が本当の孫じゃないという話もとても衝撃的でしたね。
女将も椿も肯定してないですし、まだそれも真実かどうか定かではないですが。
誰を信じていいのか、どんどん分からなくなりますね……。
このマンガの世界で暮らしていたら人間不信になりそうです(笑)
七桜の母親の真実については、残念ながら進展がなかったので、次巻が楽しみですね!
私たちはどうかしている(マンガ)2巻のあらすじ
七桜(なお)を15年まえの幼なじみだと知らずに結婚を申し込んだ椿。殺人罪の濡れ衣を着せられた母の真実を探りたい一心の七桜はそれを受け、光月庵に住み始める。しだいに明らかになる確執と大旦那の恨み。リベンジに動き出す七桜だが、椿が言い出した提案に息を呑む。憎しみと同時に湧き上がる熱い思い。七桜は彼を拒絶できない――!?
まとめ
2巻のネタバレ、いかがでしたか?
一難去ってまた一難という言葉がぴったりのこのマンガ、全く今後の展開が読めません。
一番の注目はもちろん七桜と椿の今後ですが、女将がどう仕掛けてくるか、七桜の母親の真相は、大旦那と椿の本当の関係は、謎の男性の正体はと気になる点が盛り沢山ですね。
少しでも楽しんでもらえていたら嬉しいです。
3巻もお楽しみに!
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※この記事のトップ画像は、Amazonから引用させていただきました。