ドラマ『未解決の女2020』第3話のネタバレ・感想・あらすじをまとめてみました!
『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2』第3話は2020年8月20日に放送されたドラマです。
議員秘書・上原望(沢井美優さん)の殺害現場には、3年前の未解決事件と関係性がありそうなDVDが残されていました。2つの事件には繋がりがあるとにらんだ文書解読係は、DVDに残されていた稜泉学園に向かいます。
そこで矢代朋(波瑠さん)は、3年前の事件の関係者でもある教育実習生・唐木田玲一(伊藤健太郎さん)と出会います。
玲一の行動が気になった矢代は、文書捜査のエキスパート・鳴海理沙(鈴木京香さん)に玲一の記したノートを見せます。
それでは、詳細を見ていきましょう。
未解決の女2020の3話ネタバレ
2017年、私立稜泉学園高等学校の男子バスケットボール部は全国大会初出場を決め、練習に励んでいました。
そのキャプテンである唐木田玲一(伊藤健太郎さん)を、国語教師の藤沢さおり(高梨臨さん)がそっと見つめています。
部を全国大会へと導いた名物コーチ・片山彰(谷田歩さん)と玲一は、揃ってメディアの取材を受けます。
その様子を最後まで見届けることなく、藤沢さおりは体育館を後にしました。
2週間後、稜泉学園の校内にて鉄アレイで頭蓋骨を殴られて死亡した片山の遺体が発見されました。
熱心な体育教師が全国大会前日に殺害された事件は未解決のまま、3年の時を過ごすことになります。
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殺人犯捜査担当の岡部守(工藤阿須加さん)は、参議院議員の公認秘書・上原望(沢井美優さん)の殺害現場に到着します。
自宅リビングで殺害された上原は、DVDデッキに1枚のDVDを遺していました。
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特命捜査対策室室長の古賀清成(沢村一樹さん)の指示により、文書解読係の矢代朋(波瑠さん)は資料を運んでいます。
地下から資料を運ばされている矢代は文句たらたらで、それを室長補佐・宗像利夫(皆川猿時さん)に注意されます。
宗像が「今月は重要犯罪検挙強化月間で、文書管理室設立前の未解決事件を新たな視点で見直せと…」と説明します。
古賀室長はひとつ前の事件にて国宝級のお宝を逃したことをまだ引きずっているようです。
そんな時、岡部が上司の桑部一郎係長(山内圭哉さん)に上原望殺害事件の詳細を話すところを目にします。
話を聞こうとする矢代を古賀室長は止めに入りますが、被害者・上原が国会議員の公設秘書と聞いて目の色を変えます。
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上原の部屋に残されていたDVDの中身は、稜泉学園バスケ部の特集番組でした。
しかし録画されていたのは番組の途中からだったと話す岡部たちの後を、矢代たちはそっとつけてきていました。
桑部係長は被害者と映像との関係を聞きますが、岡部はまだ分からないと答えました。
また、DVDに残されていた指紋も上原のものではなかったと聞き、矢代は思わず割って入ってしまいます。
矢代に続いて割って入った古賀室長は、DVDを持ち込んだ人物が犯人ではないかと推理します。
桑部係長に「また首を突っ込む気ですか!?」と言われた古賀室長がケンカ腰になります。
そんな時、矢代は3年前に殺害された片山コーチの遺影が映っていたことで、2つの事件に関係性を見出します。
古賀室長もその説に乗っかり、3年前の未解決事件は桑部係長たちの失態だったと嫌味を言いつつ推理を展開します。
乗り気の古賀室長に合わせ、宗像も特命捜査対策室に関係のある事件ではないかと言い出します。
桑部係長に追い出された古賀室長ですが「強化月間にぴったりのアピールになるぞ」とほくそ笑むのでした。
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古賀室長は文書解読係を捜査から外しましたが、桑部係長からは文書解読の依頼がありました。
DVDに書かれていた「稜泉学園バスケ部 木曜日」という文字から何か読み解けないかと考えたのです。
鳴海理沙(鈴木京香さん)は「まるでペン習字みたいに整った字ね」と語ります。
文書解読係の係長・国木田哲夫(谷原章介さん)は、矢代がDVDを見ただけで片山コーチだと気付いたことに驚きます。
高校時代に柔道部で稜泉学園と対戦し敗北した矢代は、お金持ち学校として有名な稜泉学園のことをよく覚えていました。
そのため、片山コーチ殺害事件のことも記憶にひっかかっていたのでした。
そこに慌てた様子で主任・草加慎司(遠藤憲一さん)が飛び込んできて、DVDの中身についての調査を報告します。
お遍路刑事として聞き込みに定評のある草加は、録画された番組が関東ローカルの特集だと突き止めていました。
現場のDVDには途中からしか録画されていなかった番組を、文書解読係の手により全編手に入れたのです。
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文書解読係の面々は古賀室長と宗像を呼んで、放送された稜泉学園バスケ部の特集番組を見直します。
殺害される前の片山コーチの姿や、全国大会前日に片山コーチが殺害されたことで一回戦敗退となったバスケ部の姿…。
そして、3年後に全国大会出場を決めた同校バスケ部の様子が映し出されていました。
その映像には今回の被害者である上原が、3年前の被害者・片山コーチに満面の笑みで寄り添う姿が映っていました。
上原は稜泉学園の卒業生で、議員秘書になる前は稜泉学園事務局の広報で働いていたのです。
それを知った岡部たちは、上原が仕えていた参議院議員・唐木田善行(冨家規政さん)に聞き込みに向かいました。
文書解読係の話を聞いた古賀室長は「3年がかりの連続殺人という可能性が出てきたわけだ」と嬉しそうにします。
上原を「美人秘書」と言った古賀室長に、国木田は「美人というなら僕は…」と映り込んだ国語教師・藤原を指します。
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部屋にこもって調べ物をしていた鳴海は、稜泉学園の名簿から唐木田議員の妻・美枝子の名前を発見していました。
それを聞いた矢代は、事件の関係者たちが皆、稜泉学園と繋がっていることに気付きます。
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岡部たちは唐木田夫妻の聞き込みをしています。
唐木田議員は片山コーチを思い出せずにいましたが、妻・美枝子は息子・玲一が世話になっていたと話します。
また、殺害された上原は美枝子に何度か会って、秘書として採用されることになったと語ります。
唐木田夫妻にはDVDの文字も見てもらいますが「見たこともないわ」「知らんな」と言われてしまいました。
3代続く政治家一家の娘である美枝子の方が肝が据わっており、婿養子の唐木田議員は尻に敷かれているのでした。
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稜泉学園の体育館入口に腰かける教育実習生・唐木田玲一は、自筆のノートを見て「未必の故意…」とつぶやきました。
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矢代は宗像と共に稜泉学園の校長を訪ね、上原について尋ねていました。
校長は上原が広報で働いていたことを覚えていましたが、片山コーチとの関係を問われると妙に焦り出しました。
その様子を見て疑う宗像ですが、矢代は通りがかりの教室で玲一が行う授業が気になって足を止めました。
矢代たちが玲一の国語辞典を使った授業を覗き込んでいると、そのクラスの担任・藤沢先生から声をかけられました。
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藤沢先生にも上原の写真を見せて確認を取りますが、事務とは関わりが薄いため知らないと答えられます。
そこに授業を終えた玲一が戻り、そこで矢代は、玲一が3年前の特集に映っていたバスケ部員だと思い出します。
玲一に話を聞きたいと矢代たちが言うと、藤沢先生は「困ります。実習はあと3日しかなくて」と横槍を入れます。
しかし玲一は「僕は大丈夫ですから」と藤沢先生に微笑むのでした。
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玲一は唐木田議員は父だと言い、上原のことも、上原が殺されたことも母親が大騒ぎしたため知っていると話します。
片山コーチにはお世話になったと話す玲一は、2つの事件に関わりがあると矢代に聞いて驚いた顔をします。
被害者たちの話を聞き終わった宗像はさっさと帰りますが、矢代は玲一の元に引き返します。
矢代に「自分も好きなんです、辞書が」と言われ、玲一は「藤沢先生の授業の受け売りなんです」と話します。
玲一が行った国語辞典を使った授業は、玲一が高校生の頃に受けた藤沢先生の授業を真似たものでした。
玲一が教師になろうと考えるようになったのも、藤沢先生の授業の影響だと話しました。
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文書解読係に戻った矢代は、玲一から借りた高校時代の国語ノートを鳴海に渡しました。
玲一が気になると話す矢代を、国木田は「美男子だから?」とからかいますが、矢代はあっさり否定します。
矢代は、3年前に一回戦敗退となって大泣きするチームメイトたちと、神妙な顔をする玲一の差が気になったのです。
鳴海は「神妙なんて言葉、よく知っていたわね」と言いつつ、玲一のノートに記されたある言葉の意味を読み上げます。
鳴海に「自分の行いの報い。特に、悪い報いを受けること」と問題を出され、矢代は「自業自得」と正答を出します。
鳴海は「自業自得」が出題された日付に着目し、2017年6月20日という片山コーチ殺害の翌日であることを指摘します。
教師が殺害されたことで生徒たちがショックを受けているところに「自業自得」とは不謹慎ではないかと言うのです。
国木田は、この問題は藤沢先生が片山コーチを好きでなかった証拠だと言い、藤沢先生を調べることを勧めるのでした。
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矢代はバスケ部の現コーチに話を聞きに行き、片山コーチは横柄だったが藤沢先生と関わりはなかったと言われます。
事件当時に片山コーチの評判が良かったのは、学園から「悪口だけは言うな」と箝口令が敷かれたためでした。
私立校の稜泉学園は、いじめがバレたらイメージダウンになると恐れていたのです。
教師間でいじめがあったと聞いた矢代は、稜泉学園の元数学教師・飯沼にも話を聞きに行きます。
飯沼は片山コーチからいじめられており、周囲も知っていましたが、校長お気に入りの片山コーチは放置されていました。
飯沼は「でも僕は殺してない」と言いつつ、他にも片山コーチを恨んでいた人がいたのだと語ります。
飯沼は片山コーチの殺害された朝、シュレッダーの中に血のようなものが付いた紙くずが入っていたと話します。
しかし飯沼は事件解決に協力する気はなかったため、それを黙っていたのでした。
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稜泉学園のシュレッダーは鑑定に回され、それと同時に飯沼のアリバイは確実なものと確認されました。
犯人を捜す矢代は、草加と共に片山コーチの母親の入居している介護施設に向かいます。
しかし要介護で会話もままならない母親から話を聞くことはできませんでした。
矢代が介護施設を見上げ「立派な施設ですね」と言うと、草加は「入所費用が3千万だ」と教えるのでした。
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矢代は桑部係長に、片山コーチが収入に見合わない入所費用3千万円を現金で支払っていたことを報告します。
その時、片山コーチが入所費用を支払った同時期、上原には1千万円が振り込まれていたと岡部が報告します。
矢代は、入手先不明の大金に絞って捜査を進めることを独断で決めるのでした。
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そんな大金を動かせる人はそうそういないと考えた矢代は、岡部を連れて唐木田議員を訪ねます。
しかし唐木田議員はそれを否定し、その妻・美枝子が金を払ったことを自白しました。
唐木田議員は前の秘書と不倫しており、それを知った片山コーチは証拠写真を送りつけて唐木田議員を脅したのです。
美枝子は唐木田議員からそれを打ち明けられ、怒りながらも5千万円を支払ったのでした。
美枝子は探偵を使って写真の入手先を調べていましたが、その矢先に片山コーチが殺害されたと言います。
そして以前の聞き込み捜査により、美枝子は片山コーチと上原がグルだったのだと気が付きました。
3年前、唐木田議員の選挙事務所に出入りしていた上原が不倫の事実を知り、片山コーチに伝えたと考えたのです。
そして美枝子は、2つの事件の犯人にも見当がついたと語るのでした。
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取調室に、元公設秘書で唐木田議員の不倫相手でもある大野が呼ばれました。
大野は「被害者は私の方です」と怒りをにじませ、クビになった日に上原から嫌味を言われたことを語りました。
また秘書になろうと面接を受けるものの美枝子に邪魔され、大野は水商売で働くようになっていたのです。
そして働いている店でたまたま稜泉学園バスケ部の特集番組を見た大野は、片山コーチと上原の関係に気付きました。
その事実を確かめるため大野は番組を途中から録画し、そのDVDを持って上原宅を訪ねたのです。
金を払って事を済ませようとする上原ですが、大野は上原の立場を失わせるためにやりとりを録音していました。
それを知った上原は大野に襲いかかり首を絞めますが、逆に大野に花瓶で殴られてしまいました。
上原の母親から電話がかかってきたことで焦った大野は、DVDを取り出し忘れて現場を去ってしまったのでした。
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連続殺人と見られた2つの事件でしたが、元秘書・大野には3年前の事件のアリバイがありました。
シュレッダーからは片山コーチの血痕が発見されましたが、誰が何を処分したのかは謎のままです。
鳴海はそれを特定したいと考えており、草加に第5版と第6版の国語辞典を持ってこさせました。
そして2つの辞書をめくって「やっぱり…文字の神様が下りてきたわ!」と微笑むのでした。
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いつものように矢代は耳にイヤホンを入れ、鳴海の言葉を使って問いかける方式を取ることにします。
稜泉学園の体育館に藤沢先生を呼び出した矢代は、藤沢先生に「自業自得」の辞書問題を出します。
3年前に自身が出題したクイズに答えた藤沢先生は、出題した理由を覚えていないと語ります。
すると矢代は第6版の国語辞典を取り出し、その辞書に書かれた解説は3年前のクイズと違うことを指摘します。
第6版には「深い後悔と反省に打ちひしがれること」という一文が足されていたのです。
辞書は版を重ねると内容が変わることがあり、藤沢先生が「自業自得」の解説に用いたのは第5版の内容でした。
しかし前日までのクイズには第6版が使われており、なぜ古い国語辞典を用いたのかと矢代は問います。
そして藤沢先生の家宅捜索をすれば「中のページが破られた辞書が出てくるはず」と鳴海は言いました。
第6版に片山コーチの血を付けてしまった藤沢先生が、シュレッダーで汚れたページを処分したと考えたのです。
そして鳴海と矢代は、藤沢先生に「片山先生を殺したのは、あなたですか?」と問うのでした。
藤沢先生はフッと笑い「そうです」と認めました。
藤沢先生は片山コーチが横暴なことばかり言うので苦手だったと話し、あっさりと犯行を自白するのでした。
その自供を聞いて「おかしい」と言う鳴海の後ろには玲一がおり「バカだな、先生…」とつぶやきます。
そして体育館に入っていき、藤沢先生に優しく話しかけます。
そんな玲一に教室に戻るよう訴える藤沢先生から視線を外し、玲一は「片山コーチを殺したのは僕です」と告白しました。
「嘘よ!」と叫ぶ藤沢先生に、玲一は「あれから先生と一緒にいられた3年間は僕の宝物です」と語りかけました。
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片山コーチが父・唐木田議員を強請って大金を得ていたことを知った玲一は、片山コーチに怒りをぶつけます。
片山コーチは、玲一が藤沢先生に恋愛感情を抱いていることを知っていたため、玲一のことも脅します。
しかし片山コーチの考えとは違い、玲一と藤沢先生は交際には至っていませんでした。
きちんと線引きしていた藤沢先生のことを「淫乱教師」とののしられたことで、玲一は怒りを抑え切れなくなります。
そして玲一は片山コーチを鉄アレイで殴りつけ、呆然としたまま藤沢先生に会いに行きました。
玲一が落ちていた辞書に血だらけの手を乗せたため、辞書は血で汚れてしまいます。
何が起こったか察した藤沢先生は、しゃがみ込む玲一を抱き締めて「大丈夫よ…大丈夫…」と声をかけるのでした。
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「片山コーチを殺したのは僕です。先生は関係ありません」と語る玲一に、藤沢先生は涙を浮かべてしがみつきます。
玲一は「先生。本当に好きでした」と言って藤沢先生を抱き締めるのでした。
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藤沢先生は、国語の読解力や文章力が高い玲一の才能を伸ばしたいと思い、それが好意になっていったのでした。
「不結果を予想しながらも、それを仕方ないものと認めつつ、なおその行為に及ぶ時の意識」と鳴海が読み上げます。
それは玲一のノートにあった国語辞典クイズの問題で、答えは「未必の故意」でした。
鳴海は「人を好きになるのは、どこか犯罪と似ているのかもしれないわね」と語ります。
「悪い結果になると分かっていても、どうしても避けられない時がある」と鳴海は続けます。
それを聞いて、矢代は「あの2人はそんな風に思いながら、苦しい恋をしていたんですね」とつぶやきました。
国木田はその苦しさが2人を結び付けたと言い、色恋事とは縁が遠そうな誰かには分からないだろうと笑いました。
その誰かは「先輩ですよ」「あなたよ」と、矢代と鳴海はなすりつけ合うのでした。
未解決の女2020の3話感想
今回の事件は、手書きのタイトルが記されたDVDと国語辞典が繋ぐ、悲しい恋の物語でした。
2つの事件は連続殺人という古賀室長の推理は外れましたが、殺された原因となった悪事は共通していました。
1件目の被害者・片山コーチと2件目の被害者・秘書の上原がグルになって唐木田議員を強請ったのです。
それを知った唐木田議員の息子・玲一が片山コーチを殺害し、職を失った元秘書が事実を知り上原を殺害したのです。
2件目の事件は特徴的な事件ではなく、刑事たちより先に唐木田議員の妻・美枝子が真相に気付く程度のものでした。
しかし、1件目の片山コーチ殺害事件は少し複雑でした。
前回の事件と少し似ているようにも思えます。
自分が大切に思う人を侮辱され、その道を閉ざされるかもしれないと思うと、殺意が生まれるのかもしれません。
しかし、証拠隠滅を図った人物の考えることが、前回と今回では大きく違いました。
前回は自らが教授の地位を得るため・守るために隠滅しましたが、今回は犯人をかばうためだけの隠滅でした。
藤沢先生は捜査の手が自分に及ぶことは想定しており、その時は全ての罪をかぶるつもりでいたのだと思います。
玲一が自分に好意を抱いていることを知っており、また、玲一自身の国語能力を高く評価していたから…。
殺害の翌日に、片山コーチが殺されたのは「自業自得」なのだと語りかけてくるような藤沢先生です。
読解力の高い玲一は、いざとなれば藤沢先生は自分をかばうであろうと分かっていたのだと思います。
玲一が試合後に神妙な顔をしたのは、負けたからでも殺害翌日だからでもなく、それに気付いたからなのかもしれません。
今回の事件には唐木田夫妻、唐木田議員と大野、片山コーチと上原、玲一と藤沢先生と4組のカップルが出てきました。
4組全てが秘密を抱えたカップルでしたが、最も相手を思いやり惹かれ合った2人が引き裂かれる悲しい結果でした。
未解決の女2020の3話あらすじ
2020年8月20日(木)よる9:00~
第3話『高校体育教師殺害編』熱心な指導で私立稜泉学園のバスケットボール部を全国大会初出場へと導いた名物コーチ・片山彰(谷田歩)。そんな学園きっての英雄ともいえる片山が全国大会の開幕前日、何者かに殺された。だが、犯人の特定は思いのほか難航…。事件は未解決のまま、月日は流れてしまっていた――。
あれから3年。ある日、参議院議員の公設秘書・上原望(沢井美優)が自宅のリビングで殺されているのが見つかる。しかも、リビングのDVDデッキに入っていたディスクには、非常に整った筆跡で「稜泉学園バスケ部 木曜日」と記されていたのだ! 収録されていた映像は、例の未解決事件から3年が経ち、再び全国大会出場の切符を手にした同校バスケ部の特集番組。だが奇妙なことに、録画されていたのは番組の途中からで、ディスクに残された指紋も被害者のものではなかったのだ!
2つの事件には何らかのつながりがある――そうにらんだ矢代朋(波瑠)ら「特命捜査対策室」第6係のメンバーは、さっそく録画された番組の元映像を手配し、最初から見直すことに。すると、そこに収められていた3年前の片山の指導映像に、なぜか望の姿が映り込んでいることが判明し…!?
手がかりを求めて稜泉学園へ向かった朋は、3年前に同校バスケ部のキャプテンだった教育実習生・唐木田玲一(伊藤健太郎)が、授業で国語辞典を使ったクイズを展開している姿を目撃。興味を示す朋に、玲一は高校時代に感銘を受けた国語教師・藤沢さおり(高梨臨)の授業の受け売りなのだと明かす。密かに玲一自身の“ある行動”が気になっていた朋は、彼が持っていた高校時代の授業ノートを借り、文書捜査のエキスパートである鳴海理沙(鈴木京香)に見てもらうことに。すると、理沙は“ある単語”と“出題された日付”の間に、どうにも拭えない違和感を覚え…!?
(引用:公式サイト)
まとめ
殺害現場に残されたDVDの文字ではなく、録画された映像から2つの事件の共通点を見つけた矢代。
稜泉学園を訪ねた矢代は元バスケ部の実習生・唐木田玲一と、その担当である藤沢先生に出会います。
2件目の事件は職を追われた元秘書の犯行と判明し、鳴海は玲一の高校時代のノートを基に1件目の犯人を推理します。
そして藤沢先生に迫ったところ、藤沢先生にかばわれていた玲一が、自ら犯行を告白しにやって来るのでした。
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