未解決の女2020の2話ネタバレ・感想・あらすじ!国宝級の大発見で沸き立つ特命捜査対策室!

未解決の女 警視庁文書捜査官(シーズン2)

ドラマ『未解決の女2020』第2話のネタバレ・感想・あらすじをまとめてみました!

『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2』第2話は2020年8月13日に放送されたドラマです。

第2話では肉体派刑事の矢代朋(波瑠さん)と頭脳派刑事の鳴海理沙(鈴木京香さん)が「定家本」の謎に挑みます。

まさたか
まさたか

他殺体の着用したスーツに刺繍された「藤原」という文字が「定家様」だと気付いた鳴海は、大興奮で捜査に乗り出します。国宝級の発見に繋がると踏んだ室長・古賀清成(沢村一樹さん)まで乗り気になって、警視庁内は大騒ぎになり…。

それでは、詳細を見ていきましょう。

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未解決の女2020の2話ネタバレ

今から10年前、国文学の権威・板橋京介教授(佐渡稔さん)は持ち込まれた古書を、巧妙に真似た贋作だと鑑定しました。

その古書を持ち込んだ古書店「大蔵堂」の店主・倉木達也(合田雅吏さん)は納得できない様子で、食い下がります。

その10日後、啓星大学の国文学科研究室にて板橋教授の他殺体が発見されました。

倉木は自分が持ち込んだ古書が殺人現場にあるはずだと主張しますが、その古書は消えていました。

そして、セクハラやパワハラで評判の悪かった板橋教授を殺した犯人は分からないまま、事件は未解決となったのでした。

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朝、矢代朋(波瑠さん)が柔道着で走りながら出勤していると、同じく通勤中の鳴海理沙(鈴木京香さん)と出くわします。

全国警察柔道大会に向けて体を鍛えるためにランニングしている矢代は、鳴海をランニングに付き添わせたいようですが…。

すぐ横をサイレンを鳴らしながらパトカーが通り過ぎたことで、矢代は方向を変えて走り出してしまいました。

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殺人犯捜査担当の桑部一郎係長(山内圭哉さん)が他殺体を観察している横から、矢代がひょっこりと顔を出します。

驚く桑部係長を気にすることなく、矢代は被害者が着用しているスーツの刺繍をじっと観察します。

「藤原」という刺繍は一般的な書体ではなく、矢代は「くせ字?」と思いつつ、ついてきた鳴海を呼び出します。

スーツの刺繍を見た鳴海は、その文字を見た瞬間に「この刺繍…定家様だわ!」と気付くのでした。

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平安末期から鎌倉初期の歌人・藤原定家の筆跡を模した書風を「定家様(ていかよう)」と呼ぶと鳴海は説明します。

定家様で書かれた文字とスーツの刺繍を見比べて、矢代は「ああ、確かにこれです」と納得します。

そばにいた文書解読係の新係長・国木田哲夫(谷原章介さん)は「美しいというより、くせのある字だね」と評します。

定家様について語る鳴海は興奮気味で、わざわざ自分で脚立に上って10年前に定家に関わる事件の資料を探すのでした。

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スーツの名入れに定家様を扱っているところは少ないと見られるため、そこを調べるようにと鳴海は伝言を頼みます。

それを知った特命対策室室長・古賀清成(沢村一樹さん)は怒り心頭で文書解読係に乗り込んできます。

しかしそんな古賀の怒りを気にもせず、鳴海は10年前の事件を覚えているかと尋ねます。

10年前の事件の際、老舗古書店「大蔵堂」の店主・倉木は貴重な古書がなくなったと盗難届を出していました。

倉木は、その古書が定家本(ていかぼん)の『和泉式部日記』だと主張していました。

定家本とは定家が定家様によって書き写した書物のことですが、『和泉式部日記』の存在は知られていません。

もしその『和泉式部日記』が本物の定家本なら国宝級の大発見になると言い、矢代より先に外へと向かいます。

そして同じ頃、国宝級と聞いた古賀室長もひそかに目を輝かせていたのでした。

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矢代と鳴海は当時、被害者・板橋教授の部下であったために捜査対象となった真田誠(松下由樹さん)を訪ねます。

しかし対応したのは誠の夫である真田学(野間口徹さん)で、怒った学に玄関ドアを閉められてしまいます。

そこに帰宅した誠が現れ、矢代と鳴海は誠の研究室に招かれるのでした。

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10年前も研究室にいた誠は、板橋教授と倉木とのやりとりを何度も目にしていました。

倉木は板橋教授が殺された後も大学にやってきて、古書がなくなったと騒いでいたと誠は話します。

今は国文学教授となった誠ですが、10年前は准教授として男尊女卑の板橋教授からパワハラを受けていました。

そのため、誠は容疑者として疑われていたのでした。

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定家様の刺繍の入ったスーツを着ていた遺体が藤原伸一(おかやまはじめさん)だと分かります。

藤原は古書店「大蔵堂」に勤めており、2代目店主に信頼され古書の鑑定も行っていました。

しかし、3代目のドラ息子・倉木は多額の負債を抱えて大蔵堂を潰し、行方をくらませてしまいます。

古賀室長は、板橋教授を殺して定家本を奪ったのは藤原だという仮説を立て、藤原殺しの犯人は倉木だと推理します。

桑部係長は古賀室長の推理を笑いますが、古賀室長は特命捜査対策室が正式に捜査すると宣言するのでした。

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文書解読係主任の草加慎司(遠藤憲一さん)は古賀室長の説を「悪くない推理だ」と言いますが、鳴海は反発します。

鳴海は「その仮説は有り得ない」「定家様の文字を胸に秘めて亡くなった藤原さんが悪人であるはずがない」と言います。

説得力に欠けた鳴海の説を聞いた矢代は「定家の文字への恋心が先輩の勘を狂わせているんですよ!」と鳴海に詰め寄ります。

ピリピリしたムードを変えようと「我々は心穏やかに文書整理に戻るべきじゃないのかな?」と国木田が説得します。

すねた様子の鳴海に矢代は憤慨し、それをやきもちとからかわれて地団駄を踏みます。

大騒ぎする矢代を気にせず、鳴海は担当分の文書整理は終わったと言い、外へと出て行ってしまうのでした。

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学生たちに囲まれて和やかに話す誠の元に、夫・学が弁当を持って訪れます。

学は誠の抱える学生に顔を覚えられるほど、何度も研究室に顔を出しているようでした。

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古賀室長と桑部係長は張り合うように捜査し、行方不明だった倉木を探し出します。

倉木は藤原が殺された時間にアリバイがあり、古賀室長の説は間違っていたのだと桑部係長は決めつけます。

その話を聞いた倉木が話に乗ってきて、最初に古書を鑑定したのは藤原だったと話します。

藤原はレタリングマニアで書体についてとても詳しかったのです。

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捜査を終えた桑部係長は文書解読係を訪れ、半年前に藤原が倉木に連絡を取っていたことを話します。

藤原は、自らが定家本だと鑑定した古書のありかを探っていたようです。

その話を聞きながら文書整理を続けていた矢代がやっと仕事を終えたところ、鳴海から電話がかかってきます。

電話口で鳴海から「助けて」と言われた矢代はあせりますが、鳴海から「心細いの…」と言われてあきれます。

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誠の研究室に向かった鳴海ですが、一人で捜査することに不安を覚え、矢代と電話を繋いだまま話を続けます。

矢代は捜査資料を見ながら、犯人には古書の知識があり、板橋教授が古書を預かっていたことを知っていると推理します。

誠が近付いてくると鳴海は緊張して言葉が出なくなってしまい、普段とは逆に、矢代の言葉を借りて誠と話します。

板橋教授が贋作だと鑑定した古書について、誠がどう鑑定したのかと鳴海は尋ねます。

しかし板橋教授は誠に古書を見せておらず、誠は板橋教授のことをそういった傲慢な人だったと話します。

見ていないはずがないと食い下がる鳴海ですが、誠は「ただの言いがかりじゃありません?」と苦笑するのでした。

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落ち込んだ鳴海を連れて矢代が誠の家に向かうと、誠の夫・学が貸倉庫に向かうところを目撃します。

貸倉庫から箱を取り出した学に2人が声をかけると、学は箱を抱えて逃げ出します。

肉体派の矢代が学を取り押さえようとしますが、刃物を使って抵抗されたことで隙を作ってしまいます。

その間に学は箱から取り出した定家本とされた古書に火をつけ、鳴海の抵抗むなしく古書は燃え尽きるのでした。

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取調室にて、誠は10年前のことを話しています。

10年前、誠へのパワハラに怒った学は板橋教授を殺害してしまい、誠に電話でそれを伝えたのです。

誠は正当な方法で板橋教授と闘って教授の椅子を勝ち取るつもりでした。

しかし、夫が殺人犯となってしまっては教授の道が閉ざされると考えた誠は、証拠隠滅を始めます。

そんな誠ですが、学が悪いことをしたとは思っていませんでした。

長年、女としての苦しみを味わってきた誠は、男尊女卑やパワハラをする男性への殺意があったのです。

殺害現場から去る際、学は例の『和泉式部日記』を誠の研究資料ではないかと思い、持ち帰っていたのです。

それを見て困る誠でしたが、捨ててしまうことも出来ずに所持し続けていました。

そして最近、藤原が誠に『和泉式部日記』を持っているんだろう、見せてくれないかと言ってきたのです。

それを知った学は、板橋教授に続き、藤原をも殺害したのでした。

ただ定家の文字を好きでいただけの藤原を殺したことに憤慨する矢代に、誠は「すみませんでした」と頭を下げます。

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本物だったら国宝となっていただろう定家本が真っ黒な燃えクズとなり、それを見つめる鳴海は絶望的な表情です。

また、定家本を手に入れられなかったことで、古賀室長も膝から崩れ落ちるのでした。

矢代は「先輩が恋に現を抜かしていたせいで、文字の神様が下りてきませんでしたね」とつぶやきます。

そんな矢代に対し、燃える定家本に手を伸ばした鳴海を守ったことについてお礼を言います。

ちぐはぐなやりとりをする矢代と鳴海を見ながら、国木田と草加は面白そうに笑うのでした。

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未解決の女2020の2話感想

今回はなんと、文字の神様が下りてきませんでした!

恋する乙女と化した鳴海が暴走し、それを矢代が上手くコントロールするという、いつもとは逆の関係が面白かったですね。

第2話のキーとなったアイテムは、定家本の可能性がある古書『和泉式部日記』でした。

定家本および定家様を好きなあまり恋しているような状態になってしまった鳴海は、いつもの冷静さを失います。

それは未発見の定家本を見たいという衝動に突き動かされたためで、くしくも被害者の藤原と同じ気持ちだったのです。

矢代は取り合わなかった「定家様の刺繍を入れる人は悪い人ではない」という鳴海の思い込みも、実は当たっていました。

冷静に文字を解読することは出来なかった鳴海ですが、かわりに藤原の気持ちとシンクロしていたんですね。

定家の文字を愛する者同士、定家本に近付きながらもあと一歩届かなかったというところまでシンクロしてしまいました。

そして、今回の犯人はとても分かりやすかったように思います。

「犯人は現場に戻る」と言いますが、学は殺害現場であり、今は誠のものとなった研究室に何度も足を運んでいました。

序盤、誠に再び捜査の手が及んだ時も、取り付く島もないくらい怒っていました。

誠は矢代と鳴海に進んで協力することで疑いを晴らそうと試みますが、学はすぐに過激な方法に走ってしまいます。

板橋教授殺害も、藤原伸一殺害も、未来のためにと誠が大切に取っておいた定家本の疑いがある古書を燃やしたことも…。

教授となるため、そして教授の地位を守るために、誠は夫の欠点に蓋をして過ごしてきました。

しかし、矢代が尊敬する鳴海同様、純粋に古典文学を愛する藤原の殺害に言い訳をすることは出来ませんでした。

Season2となって鳴海への理解が深まっている矢代が、鳴海の気持ちを代弁して怒る様子には感動すら覚えましたね。

矢代と鳴海は、欠点を補い合うバディから、お互いの趣味嗜好まで理解し合う仲になっていたようです。

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未解決の女2020の2話あらすじ

2020年8月13日(木)よる9:00~
第2話『古書《定家様》を探せ!』

クセのある書風で「藤原」と刺繍されているスーツを着た男性が、他殺体で見つかった。刺繍の文字が気になった「特命捜査対策室」第6係の刑事・矢代朋(波瑠)が、文字のエキスパートである先輩・鳴海理沙(鈴木京香)に見せると、理沙はハッと目を見張る。その書風は、理沙も大好きな鎌倉初期の歌人・藤原定家の筆跡を模した《定家様(ていかよう)》だったからだ! 被害者は“ただの藤原さん”ではないとにらむ理沙。と同時に、彼女の脳裏には“ある未解決事件”の記憶がよみがえる――。

それは今から10年前、国文学の権威である啓星大学の教授・板橋京介(佐渡稔)が、研究室内で何者かに殺された事件。研究室からは、古書店「大蔵堂」の店主・倉木達也(合田雅吏)が「鑑定のため板橋に預けていた」と主張する古書が消えていたのだが、その古書こそは藤原定家の直筆による写本=《定家本》の可能性がある代物だったのだ!

消えた古書がもし本物の《定家本》ならば、国宝級の大発見だ。まるで恋でもしたかのように興奮した理沙は、いつもなら嫌がる外回りの捜査を率先して開始。さっそく朋と一緒に、10年前の事件で一時は疑いの目を向けられた啓星大学の国文学教授・真田誠(松下由樹)の自宅を訪問する。改めて10年前のことを聞きたいと告げる朋たちに対し、怒りをあらわにする誠の夫・真田学(野間口徹)。一方、誠自身は快く応対してくれるが、有力な手がかりとなるような話は出てこず…。

その矢先、両事件の新接点が判明する。なんと“刺繍の被害者”は8年前まで「大蔵堂」に勤めていた藤原伸一(おかやまはじめ)だったのだ! この事実をもとに「特命捜査対策室」室長・古賀清成(沢村一樹)は“大胆な仮説”を立て、両事件を正式に関連付けて捜査することを決定。朋も古賀の仮説には一理あると考えるが、理沙はなぜか全否定し、自分のやり方で単独捜査すると宣言して…!?

(引用:公式サイト

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まとめ

10年前の教授殺害現場から消えた定家本と、定家様の刺繍が入ったスーツを着た他殺体に、鳴海は繋がりを見出します。

定家の文字を愛するあまり暴走する鳴海を、矢代は時にいさめ、時に励まし、時に守りと大忙しです。

10年前に被害者からパワハラを受けた真田誠教授を再度調べていると、その夫・学が定家本を持ち出し燃やしてしまいます。

10年前も今回も学が犯人であり、誠は教授の地位に就き、またその地位を守るために事件を隠ぺいしていたのでした。

※この記事のトップ画像は、公式サイトから引用させていただきました。
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