ドラマ『銀座黒猫物語』の2話ネタバレ感想・あらすじについて、まとめてみました!
第2話の今回は「銀座夏野」、お箸の専門店です。
2,500種類ものお箸と、1,000種類以上のお箸置きを揃える銀座の名店です。
主人公は、中国から来た女性、リンユー。彼女と銀座の老舗お箸やさん。彼女はどんなお箸を選ぶのでしょうか。そして、お箸が結ぶ縁とは?
銀座に住む黒猫が導く幸せなストーリー、今回はどんな幸せのおすそ分けを届けてくれるのでしょうか。
第2話の感想(ネタバレあり)をどうぞ。
銀座黒猫物語2話のネタバレ!
リンユー(岡本夏美さん)は、中国から来日し、アーモニーマガジンという日本の雑誌社に勤める女性です。
一所懸命働くも、ライターとして今ひとつうまくいかない毎日です。
ホームシックになりますが、母親には素直に言えず、一人孤独を感じていました。
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ある日、編集長の吉本(吉田ウーロン太さん)に、銀座の名店を特集するので、それに記事を書いてみないかと言われます。
リンユーの新鮮な視線での記事に期待する編集長、取り上げるお店も彼女に任せることにしました。
一瞬呆気に取られるも、喜んで引き受けるリンユー。
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実際に取材するお店を探して回るも、そうそううまくはいきません。
歩き疲れて座った公園で、その子と出逢います。
そう、1話で登場した黒猫です。
リンユーが撫でると気持ちよさそうにする黒猫。
そして、リンユーが、”お店が見つからなくて疲れちゃった”と愚痴をこぼすと、それに応えるかのように、ふと歩き出します。リンユーもその後を追って歩き出しました。
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黒猫が止まったところ、そこは、「夏野」という看板が出ている小さなお店の前でした。
リンユーは、お店に引き込まれるように入ります。
そこは、異次元空間のようでした。壁には、所狭しと綺麗なお箸がたくさん。疲れたリンユーの目には、キラキラと輝いているようで、つい手にとって魅入ってしまいます。
そんな彼女のもとに店主(水石亜飛夢さん)が現れ、店内を案内してくれました。
そして、「夏野」には、お箸だけでなく、全国の民芸品もあります。このままだと無くなってしまうかもしれない民芸品の数々。
少しでも世の中の人に知っていただきたい、商品をお客様に紹介して、未来へと繋ぐ役割でありたい、そんな温かい店主の気持ちがこもったお店でした。
リンユーは、店主の想いを聞き、本来の自分の仕事を思い出し、お店を取材させてもらえないかとお願いしてみます。
店主は、そんな依頼を快く引き受けてくださるのでした。
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店主は、店内を案内しつつ、”はし”の意味を話します。
離れているものを繋ぐ、梯子や橋のように。
箸は、自分と神様を繋ぐという意味もあると。
そこに、店員が一つの小さな風呂敷包みを持って現れます。それは、半年前に来店したお客様が、吟味に吟味してご注文された一対の夫婦箸でした。
しかし、注文した男性が一向に引き取りに現れないため、これから店主自ら届けに行くと聞き、同行させてもらうことになりました。
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引き取り手のないお箸を届けることによって、迷子のような自分が何か繋がるかもしれない、そんなことを考えて同行したリンユーです。
注文された住所に行ってみると既にそこには住んでおらず、近くの老人ホームに入っていることがわかりました。
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二人でその施設まで行きます。注文された箸を届けに来たと話し、箸を渡す店主に、注文主である高野(菅野久夫さん)は無関心の様子です。
二人を見ずに、ベッド脇にある写真を優しい表情で眺めていました。
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高野の様子が気になるリンユーは、店主と別れ、一人高野の部屋に戻りました。
高野が優しい目で見つめていた写真、それは彼の一人娘マリの写真でした。娘との思い出話をする高野。優しい表情に心が暖かくなります。
そして、高野は、届けられたお箸をリンユーに渡します。
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施設職員の話では、娘さんは高野と折り合いが悪く、全く訪ねてこないことが分かります。
お箸を受け取ってしまったリンユーは、そのお箸を娘さんに届けたいと、彼女の住所を訪ねることにしました。
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娘さんを訪ねるリンユー。
そこには、父を恨んでいるマリ(秋山ゆずきさん)がいました。
夫婦箸を渡すと、とても驚きます。高野が娘の結婚のお祝いにと注文したと聞き、あり得ないと。
高野は娘さん夫婦の結婚に反対していたのでした。その前からも、母と自分をないがしろにしていたとマリは思っていたのです。
そして、認知症になり、すべて忘れたと辛い告白をするマリに、高野は忘れていないと、リンユーは、施設で話した高野との会話を伝えます。
マリが赤いものが好きだということを高野が覚えていたと。リンユーが話す幼い頃の話に、マリは、自分が考えていた父と違うことに気づきます。
そんなマリは、小さい頃、父に買ってもらった赤い箸を未だに使っているのです。
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そして、マリの夫(水石亜飛夢さん)と一緒に施設に父を訪ねます。
父には娘がわかりません。そんな父を責めていた娘は、今はどこにもいません。父のことを理解した娘がそこにはいました。
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リンユーは、自分を心配する中国の母に、記事を任されるようになったと報告します。
以前は煩いと感じていた心配する母の電話、今は優しい気持ちで、優しい笑顔で話せます。
ランチタイムには、自分のために買ったお箸でご飯を食べ、そして、傍には母にと購入したお箸がありました。
そこには、穏やかな笑みをたたえるリンユーの姿がありました。
銀座黒猫物語2話の感想
ーはし、ハシ、端、端、箸ー
端と端を結ぶ橋、神様と人を結ぶ箸。
縁遠くなっていた親子を結ぶ箸。
親子を結んで、自分の心も優しさを紡いだ箸。
結婚する二人が結ばれて、命を繋いでいってほしいと願う父がお気に入りで使っている青い箸、それは、マリが今でも大切に使っている赤い箸の色違い。
そのシーンで、我慢していた涙腺が崩壊しました。
大きな出来事はないも、人生においての大きな負の感情を、優しくプラスに変えていくストーリー展開は、疲れた心に沁みます。
また、日本では、一人一人自分専用の箸があるのが当たり前で、それ以外考えてもいませんでしたが、中国ではみんなと共有するものだそうです。
国が違うと文化も違うのは理解していましたが、お箸すらそうなのね、と、小さな驚きでした。
そして、銀座という名称の由来を知りました。
江戸時代、銀を扱う場所として、銀座が誕生、その後地名となります。幾度もの市空襲や震災に合いますが、その後何度も復興を果たした街。
力強く生き続ける銀座という街、その街で、見知らぬ黒猫についていく人々。不思議な、でも、心が温かくなるストーリー展開なんですよね。
猫についていくその素直な気持ち、心に残った余裕が、自らの困難、悩みの解決の糸口を見つけるのかな、そんなふうに感じる時間です。
中国人であるリンユーに日本の心が通じたのは、彼女の心にほんの少しだけ、余裕があったんだと感じます。
何もかもに閉塞感を感じていたら、他国の国の優しい文化は受け入れられない、彼女はこれからも日本で頑張れそうですね。
コロナ禍の日本、今まで当たり前だった自由を奪われがちな、気持ちがギスギスしがちな今、こんな静かな、そして心に沁みるドラマを皆さんに観てほしいです。
銀座黒猫物語2話のあらすじ
第2話 銀座夏野編
2020. 07.23 ON AIR中国出身のリンユー(岡本夏美)は、銀座の雑誌社で働いている。しかし、ライターとしてうまくいかない日々が続いていた。
ホームシックも相まって仕事も出来ず、さらに失敗、やる気が失われていく悪循環。中国の母親に弱みを見せることもできず、孤独感にさいなまれていた。
そんな中、銀座の名店特集の記事を任されたリンユー。
取材先を探すが良いネタが見つからず、公園で休憩しているところに一匹の黒猫が現れる。今回の舞台になったお店
銀座夏野本店:東京都中央区銀座6-7-4 銀座タカハシビル1F
03-3569-0952
銀座6丁目にあるお箸屋「夏野」。
店内には3000種類以上のお箸があり、いつ来ても新しい発見があります。
お箸だけでなく、各地方の伝統工芸品なども取り揃えられており、職人の手仕事をお店を通じて世の中に発信しています。
夫婦箸は、大切な方と一緒に使える素敵なお箸。
一生のお供になるあなただけのお箸を見つけてみませんか。(引用:公式サイト)
まとめ
このドラマは、メインキャストは勿論のこと、ほんのちょっとだけ出演の脇役までもが、穏やかで優しい人たちです。
現実にはない世界かもしれませんが、このドラマを観る時間だけでも、忘れかけている、古き良き時代の日本を感じることが出来ます。
さて、来週はどんな物語になるでしょうか? 独特の空気があるこのドラマ、とても楽しみですね♪
※このページのトップ画像は、公式サイトから引用させていただきました。