【12月公開】二宮和也主演『ラーゲリより愛を込めて』の作品情報

【12月公開】二宮和也主演『ラーゲリより愛を込めて』の作品情報 【映画】

第35回東京国際映画祭オープニング作品である、映画『ラーゲリより愛を込めて』が2022年12月19日より公開されました。

東京国際映画祭は、次代を担う才能の発掘や育成や助成し、日本の映像文化の発展を目的として開催されています。

今回は、そんな力の入っている映画祭のオープニング作品に選ばれた『ラーゲリより愛を込めて』について、どのような作品なのかまとめていきたいと思います。

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『ラーゲリより愛を込めて』について

映画『ラーゲリより愛を込めて』は、辺見じゅん原作のノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』を実写映画化したものです。『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』は、第11回講談社ノンフィクション賞・第21回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています。

原作者の辺見じゅんは2011年9月11日に逝去しており、今回の作品では林民夫が脚本を担当しています。

【原作者】辺見じゅんのプロフィール

  • 本名:清水眞弓(しみずまゆみ)
  • 生年月日:1939年7月26日
  • 職業:日本の歌人、ノンフィクション作家
  • 代表作:『呪われたシルク・ロード』、『昭和の遺書』、『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)

【脚本家】林民夫のプロフィール

  • 生年月日:1966年9月26日
  • 年齢:56歳(2022年12月現在)
  • 職業:脚本家、日本シナリオ作家協会会員
  • 代表作:テレビアニメ『サザエさん』、映画『永遠の0』、映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』、映画『糸』

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『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ

第二次世界大戦後の1945年、わずかな食料での過酷な労働が続く日々。死に逝く者が続出する強制収容所(ラーゲリ)の中にいる山本幡男は、「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」と絶望する抑留者たちに訴え続けます。

身に覚えのないスパイ容疑で収容された山本には、妻・モミジや4人の子どもがいます。日本にいる家族と一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、劣悪な環境下を絶えます。過酷な状況で変わり果ててしまう同郷の先輩や周りの仲間を、山本は分け隔てなく励まし続け凍っていた抑留者たちの心を次第に溶かしていきます。

そんなある日、終戦から8年が経ち山本に妻からの葉書が届きます。厳しい検閲をくぐり抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と記されていました。誰もがダモイの日が近づいていると感じていました。しかし、その頃山本の体は病魔に侵されていたのです。

死が迫る山本の願いを叶えようと、仲間たちは驚くべき行動に出るのでした・・・。

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『ラーゲリより愛を込めて』のキャスト

  • 主人公・山本幡男(やまもとはたお):二宮和也
  • 幡男の妻・山本モミジ(やまもともみじ):北川景子
  • 幡男の長男・山本顕一(やまもとけんいち):寺尾聰
  • 松田研三(まつだけんぞう):松坂桃李
  • 新谷健雄(しんたにたけお):中島健人
  • 相沢光男(あいざわみつお):桐谷健太
  • 原幸彦(はらゆきひこ):安田顕

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『ラーゲリより愛を込めて』の見どころ

①涙なしではいられないストーリー

零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも家族や仲間を想い、希望を胸に懸命に生きるシベリア抑留者たち。実際に60万人以上いたと言われる抑留者のうち約7万人以上の人が、故郷に帰ることができずにシベリアで命を落としたと言われています。現代にはない環境や価値観、文化だからこそ、心震わされるストーリーになっていることでしょう。

②出演キャストの演技

日本アカデミー賞や最優秀主演男優受賞歴がある二宮和也や北川景子、寺尾聰ら豪華俳優陣が集結しています。

さらに、完成した作品を観た山本幡男の長男・顕一が「二宮さんの姿は父にそっくりで驚きました。何気ない仕草や表情が私の記憶している父を彷彿させる。」と絶賛しているようです。父親を彷彿させるほどの演技力、雰囲気も見逃せません。

③主題歌「Soranji」

主題歌を担当したのは、Mrs.GREEN APPLEです。ボーカルである大森は、作品に対して「戦争映画とはただ言い切れず、人との繋がり、愛とは。信じぬくことの尊さ、難しさを改めて教えてくれた、確認できた。」とコメントしています。

「Soranji」はその思いを踏まえた上で、生きることへの探求や深淵に触れるようなただならぬ感覚で制作したそう。私たち自身が歩んできた人生のどこかに共感、寄り添える曲になっているのではないでしょうか。

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最後に

『ラーゲリより愛を込めて』は、いわゆる一般的な戦争映画ではなく、人間賛歌の映画であり、愛の物語と言われています。

「コロナ禍」や「ロシアのウクライナ侵攻」が世間を騒がせ、出口の見えない閉塞感の真っただ中にいる現在、希望を見いだせなくなった方や信じる力の尊さ・生きるということを実感したい方におすすめの作品です。

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