『ハケンの品格2020(続編)』、第3話のネタバレ・感想についてのまとめです☆
先週の第2話も、平均視聴率は11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、2週連続の2桁と好評の『ハケンの品格』です。
食品商社が舞台のこのドラマ、毎回の食材やメニューも楽しみの一つ。
1話は干物、2話は和菓子、そして、今回のメニューはカレー。
スーパーハケンの大前春子が、カレーと一緒に、ストーリー(あらすじ)にどんなスパイスを加えるのか楽しみです。
第3話のネタバレありの感想をどうぞ。
ハケンの品格2020(続編)3話のネタバレ!
浅野務(勝地涼さん)を中心に「老後の2000万円問題」が気になって仕方ありません。2000万円を貯めるには副業しかないなぁ、と。
その横では、大型連休は無休になると頭を痛めている派遣社員の福岡亜紀(吉谷彩子さん)と千葉小夏(山本舞香さん)です。
大前春子(篠原涼子さん)はそんなことより仕事をしろと言い放ちます。大前春子に、2000万持っているのかをたずねる浅野務に、ドルでかユーロでかを質問返しします。
日本は沈没するから円を持っていない、春子の持論です。さすがの返答ですね。
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新人の井出裕太郎(杉野遙亮さん)は、『ユータンちゃんねる』に社内で撮影した「退屈な会社ライフ」動画をアップしています。
派遣の二人に、動画撮影の協力を依頼します。
そんな彼らの後方で、おいしいと評判のライスカレーを、”これが最後”と食べている大前春子。今は誰でも同じ一杯440円で食べられます。
しかし、明日から社員以外は770円とかなり値上げすることになり、食べ納めです。社食を一般開放するので、価格設定が変更されます。
派遣社員は一般人と同じという、「社員ファースト」の宮部蓮三社長の考えです。
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今後のことを考えると、社員である井出裕太郎の頼みを断れず、福岡亜紀は社員食堂で彼の披露する手品を撮影をしています。その動画が後に大騒ぎになるとも知らずに・・・
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食品会社の社食で、冷凍庫に上半身を入れる人物が映る動画がアップされ、SNS上で炎上してしまいます。
動画は、ユータンちゃんねるで流されたもので、前出の人物はその後方に写り込んでいました。翌日、会社にはクレームの電話が鳴りひびき、止む気配はありません。
大前春子は、電話に対応せず、クレーム対応のマニュアルを作成していました。マニュアルを部内で配布終了すると、電話に出ます。
彼女の様子を全員がかたずを飲んで見ています。そして、掛ってきた電話に、大前春子を真似て返答するのでした。
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翌日から社食の一般開放ですが、バイトテロ騒ぎで全くお客様は来ません。社長がライスカレーを食べてみますが、美味しくない。
こんなに不味ければ、炎上動画が理由でなくとも人は入らないと激怒します。
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里中賢介は、社食を提供しているネイチャーフードサービスに話を聞きに行きますが、社員がアップした動画や会社の対応に怒っています。
バイトテロである牟田吉男(六角精児さん)はS&Fのアルバイトであり、ネイチャーフードのバイトではないとけんもほろろで、まともに話も出来ませんでした。
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牟田吉男は、里中賢介が入社した時から社食で働いていて、20年以上もバイト代の値上げもせずに薄給で働いていたことも判明しました。
コストカットのために首にした会社に問題があるのではないかと考える里中賢介。里中賢介は、もう一度あのおいしいカレーを提供したい、そのために大前春子に助けを求めます。
助手として、福岡亜紀と千葉小夏を連れてきていました。
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動画炎上は、SNSにとどまらず、テレビでも流れ、スーパーのジャストマートからS&Fの商品の撤廃が始まります。これでは会社も危ない、重い空気も流れます。
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そんな時、大前春子が福岡亜紀・千葉小夏を従えて、社食の厨房に現れ、カレーを作り始めます。しかし、何度作っても、納得できる味を作りだすことは出来ません。
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翌朝もカレーを作り続けますが、同じ味を作れず、香辛料の種類を確認しながら店に出社した大前春子の前に、香辛料は間違えてないと姿を現す牟田吉男。
薄給でこき使われていましたが、あの社食の厨房が好きだという牟田吉男の指導で、真夜中にカレーを作り始めます。
23年前にインド大使館の厨房で一緒に修行していた牟田吉男の秘伝のインドカレーのコツを何時間も掛けて教えてもらいます。
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教えてもらったレシピを文字にし、三人で社食の厨房で作るカレー、その香りが人を引き寄せます。そこに、宮部社長が現れ、カレーを口にします。
まずいカレーが出てくると思っていた社長、しかし、口にして・・・驚きます。元の味、スパイスの利いている美味しいカレーでした。
大前春子が社長の前に。掛る時間と手間を考えたら、今の安い値段では出せないと強い口調で話します。
バイトテロだと思われていた動画は、その日限りで辞める厨房を、時間を掛けてピカピカに掃除していた牟田の姿だと説明します。
単なるバイトがなぜそんなことをするのか理解に苦しむ社長に、バイトが自分の仕事場を愛してはいけないかと問います。
社員の喜ぶ顔を見るために仕事をする人がもっと報われるべきだと。そして、言い放ったまま、お昼に出掛けて行きます。いつでもどこでもブレない大前春子です。
しかし、こちらもブレない社長、残念ながらまだまだ理解できないようです。
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社食には、お客様が行列を作るようになりました。そして、ジャストマートの撤廃の話も無くなります。
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S&Fからの再雇用を断った牟田吉雄は、屋台でおいしい「むーやんカレー」を売って、幸せそうに再出発をしました。
ハケンの品格2020(続編)3話の感想
大前春子の言動には、ある種の「様式美」が存在しています。
その一つは、社員が話している横でしている謎の体操。
リズム感がいいのか悪いのか分からないあの体操に、いつも笑ってしまいます。オープニングのキレッキレのダンスと、その直後に出てくる謎の体操のギャップ。
大前春子の、会社での姿とプライベートでの姿を現しているのか、制作陣のセンスには感心です。
そして、今回の第3話では、労働条件・雇用形態に関係なく、誰かのために働くことを喜びとしている人がいる、その純粋な心に胸を打たれました。
S&Fの厨房が大好きで、他のメンバーが出社しない時間から仕込みを始め、努力して安く良い食材を仕入れ、20年以上もバイト代の値上げもせずに薄給で働いていた牟田吉男と言う男。
SNSで炎上した、冷凍庫に上半身を突っ込んでいる姿は、実は、クビを切られ、今日を限りに出社しない厨房を綺麗に掃除する姿である事実。
それを”当たり前のこと”とする牟田吉男と、全く理解できない社長である宮部蓮三。S&Fの将来は、この宮部蓮三の今後の心の変化が大きく影響してくるのでしょう。
この牟田吉男の行動をやりすぎだ、現実的ではないと考える視聴者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、昭和の香りのする『ハケンの品格』では無理のない設定ではないでしょうか。
また、冒頭で社員が話題にしている「老後の2000万円問題」。彼らは、勤務時間中も、オフも、2000万円を貯めるための副業に興味津々です。
実際に大きな問題ですし、気になったら話したくなる気持ちも分かりますよね。
そして、皆さんの想像通り「勤務時間中に副業にうつつをぬかす社員」と大前春子に社長の前で暴露されてしまうストーリー展開ですが、スカッとするシーンです。
今回もしっかり時事ネタも入れてのストーリーでした。
辛辣なセリフが多い大前春子ですが、そのセリフには大きく頷ける内容が多く、そこに共感する視聴者がハマリ、中毒性のあるドラマになっているのかな、そんな風に感じます。
『ハケンの品格2020(続編)』3話を視聴した世間の感想も、見ていきましょう。
ハケンの品格、水戸黄門や暴れん坊将軍と言った時代劇好きな私は面白いと感じるんだけど「こんなに優秀な人ですら派遣なのかよ…」という絶望も同時に感じる。
— ノラもさく@ヒーローは永久に不滅です (@mosakusamosaku) July 1, 2020
大型連休の給料0問題、わかりみが過ぎる…
夏期休暇とかで、勝手に日程決めて一斉に休み取らされるのも納得いかない…
その日、なんの予定もないんですけど?
好きな日に休ませろーって思ってた— 貴妃☆@自制心がクライシス迷子💦 (@tmr_takahi) July 1, 2020
ハケンの品格。ちょくちょく出てくる「働けないあなたのお時給が勿体ない」というセリフ。放っておけという話。成果ではなく、時間にお金を払うのが日本の働き方。1日8時間の労働こそが給料にかわっているのであって、成果が上がるかどうかは問題ではない。このドラマは10年前で時間が止まっている。
— khinoh31 (@khinoh31) July 1, 2020
杉野くん、おはよう!#ハケンの品格 第3話
肝心なユータンchの
手品のシーンだけ見逃し
ました😭今からTVerで見ます!
ハト乗っけた井手くん
シュールでも可愛い💕— ooiiiia (@ooooiiiia1) July 1, 2020
ハケンの品格2020(続編)3話あらすじ
#3
2020年7月1日
新入社員の井手(杉野遥亮)は、社内で撮った動画を勝手にネットに投稿していた。
社員食堂で亜紀(吉谷彩子)に撮影してもらった動画が騒ぎに。井手の背後に映りこんでいたのはその日、経費節減で社食をクビになったアルバイトの牟田(六角精児)の怪しい姿だった。逆立ちしてふざけているように見える牟田の姿は、食品会社の社食でわざと行われた「バイトテロ」だと騒ぎになり大炎上!クレーム殺到で、スーパーではS&F社の商品が撤去される始末。その頃S&F社では評判のいいカレーを売りにして社食を一般客にも営業しようとしていたが、バイトテロ騒ぎで当然ガラガラ。さらに売りのカレーは牟田が担当していたため、途端に不味くなっていた。
里中(小泉孝太郎)は社食のカレーが再び評判になれば、炎上を挽回できるはずと、大前春子(篠原涼子)に以前の味の再現を業務命令する。
しかし春子はあと一歩のところで、あの味を再現できずにいた。
そんな中、春子の昔を知るある人物が現れ…。(引用:公式サイト)
まとめ
「同一業務(労働)同一賃金」。何度かセリフに出てきましたが、S&Fでは実現するには遠い道のりに感じます。
「社員ファースト」を貫いている宮部社長と、”スーパー”が付いているとはいえ、派遣社員である大前春子との戦いは、いつまで続いていくのでしょう。
今回の宮部社長の表情を見ると、和解するのは、まだまだ先になりそうです。
そして来週は、皆さんお待ちかねの大前春子と東海林武との掛け合いが見られそうですよ!
※この記事のトップ画像は、公式サイトから引用させていただきました。