ドラマ『銀座黒猫物語』の5話ネタバレ感想・あらすじについて、まとめてみました!
第5話、今回の舞台は1930年創業の『壹番館洋服店』、老舗のテーラーです。
職人の手仕事で作られる、世界に一着しかないスーツ。一度作れば、一生着ることのできる自分だけのスーツ。
「洋服は鎧であってはいけない、むしろ人の皮膚でなければならないのだ」
これは、創業者である渡邊 實の言葉です。
しがない、やる気のないサラリーマンが、そんな素敵なオーダーメイドのスーツとどのように出会い、自分の人生を変えていくのか、わくわくしますね。
それでは、早速、第5話を見ていきましょう。
銀座黒猫物語5話のネタバレ
北野良介(佐野岳さん)は、やる気をそがれてしまっています。
頼まれたプレゼン資料も出来が今ひとつ。しかも、アイデアは課長(竹森千人さん)が盗み、それを当然のように振る舞います。
他の社員はというと、課長の言いなりで、課長が理不尽なことを言っても、誰も反論しません。課長以下全員、誰も味方はいませんでした。
そんな職場に嫌気がさしています。丁度、プレゼンをする予定だった取引先の社長が体調不良、プレゼンが延期になりました。
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ふてくされた北野良平は、オフィスを出て、公園に寝転んでしまいました。
そんな時、耳に入ってきたのは、猫の鳴き声です。近くで猫が鳴いています。
気になった北野良介は、鳴き声の元を探します。
見つけた黒猫の視線の先には、遊具にもたれ掛かって苦しそうに呻く男性(村松利史さん)がいました。すぐに救急車を呼びました。
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病室まで付き添った北野良介は、担ぎ込まれた男性、村松茂雄を心配そうに見守ります。
すると、男性が”ボロボロだ”と言い出しました。生きていただけでも(よかった)と言う北野良介のスーツのことを言っていました。
確かに、スーツは、ボタンが取れそうになっていたり、サイズは合っていません。北野良介は、忙しかった、痩せたから合ってない、新しいのを買いに行くと、言い訳を話し出します。
話している途中で、男性は、いきなり自分の履いていたズボンを脱ぎ、北野良介に差し出します。そして、ハンガーにかかっているジャケットも。
助けてくれたお礼だと。自分が脱いだスーツを、お前のサイズに合わせてほしいと渡そうとします。
気味悪く感じてしまった北野良介は、病室から退出しようとしますが、また、苦しそうに呻き始める男性。
そして、長くないかもしれない、身寄りもいない、遺言だ!と、お金とともに渡されてしまいました。
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男性から貰ったスーツを持ち、教えられた銀座の『壹番館洋服店』に向かいました。
お店を見つけ、気後れしながら入ると。。。そこは、沢山の様々な生地が並び、トルソー(ボディ)がいくつもある老舗のテーラーでした。
おどおどしながら店内を見ている北野良介に、店主(入江崇史さん)が近づいてきました。
用件を伝えると、お店の一角に案内されました。
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今着ているスーツでしっくりこないところはないかと質問され、スーツに何も期待していない北野良介は、特に無いと返事をしました。
しかし、ちょっと考えれば、ポケットから取り出しにくい、確かにしっくりこないところはあります。
フルオーダースーツは細かいところまでその人のことを考えながら作るので、ポケットのことも一緒に考えながら採寸しましょう、と店長に言われ、返事をします。
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採寸しながら、店長は昔話を始めました。
ちょうど北野良平と同じくらいの年に、村松茂雄もこの店を訪れていました。その時、同じようにサイズの合っていないぶかぶかのスーツを着ていました。
会社を立ち上げるので、良いスーツを着たい、そう考えて来店したのでした。そう、その時に作ったスーツが、病室で渡されたスーツでした。
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北野良平が考えていた以上に、オーダーメイドのスーツを作るには時間が掛かります。
時間を掛けないと、その人の合ったスーツは作れない、そう考えるお店でした。
同じ胸囲や肩幅でも、左右対称でなかったり、腰の位置が違ったりするものだと。
それはミリ単位までこだわって採寸しないと分からないことと話します。一人として同じ人はいないのでーーー
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再度、病室を訪れた北野良平は、元気にスクワットをする村野茂雄を発見します。ずいぶん元気になり、眼鏡を取ってくれ、コーヒーを淹れてくれと指図されます。
ベッドに横になった村野茂雄は一枚の紙を見ています。それは、北野良平が落とした紙でした。
そして、北野良平は、『壹番館洋服店』を訪れたことを話します。
丁寧な仕事をしていて、仮縫いしている時に、きちんと自分を見てくれていて、情熱をもって仕事をしていると。
自分は今の仕事が嫌で嫌で、そしたら、どんどん人が嫌いになってしまった。そのうえ自分も嫌いになったと。
真剣に話す北野良平ですが、肝心の話相手の村野茂雄は全く聞いていない様子ですが。。
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『壹番館洋服店』で、仕上がったスーツを着ています。今までのスーツとは全然違います。しっくりこないところはありません。
実際にオーダーする際に、具体的な話を全くしていませんが、どうして、これほどまでにしっくりくるスーツを作れるのでしょうか。
店主は言います。この店のモットーは、人生はオーダーメイド、その人にあった服を作ることによって、その人だけの人生をサポートしたい。
その人の人生を背負うつもりになって、この仕事をしていますから、と。
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出来上がったスーツを着て、お店を出た北野良平は、フィットするスーツに嬉しくなり、駆け出します。そして、そのまま村松茂雄の病室へ。
そこには、村松茂雄の姿は無く・・・看護師(伊藤優衣さん)だけがいました。そう、退院したのです。そして、北野良平に宛てた手紙を渡されました。
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そこには、人生はオーダーメイド、お前さんだけの人生を後悔のないように生きてほしい。俺のスーツがお守りだ、というメッセージでした。
そのメッセージを胸に、プレゼン資料を手直しする北野良平の姿がありました。
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そして、迎えたプレゼンの日。またもや、課長に横取りされます。やりきれない北野良平。
現状がうまくいかないってことは、必ずしも悪いことじゃない、そう書かれた村松茂雄のメッセージを読み返し、一人頷きます。
村松茂雄が病室でやっていたスクワットを始め、気持ちを落ち着かせようとします。すると・・・
「会社でスクワットは、どうかなぁ」と、村松茂雄が現れます。
彼が、今回のプレゼンの相手でした!そして、プレゼンを作ったのが課長ではなく、北野良平だということも見抜いていました!
大威張りだった課長が退散しました。
大どんでん返しのラストに、スカッとしました。
銀座黒猫物語5話の感想
今回は、主人公と黒猫との遭遇がとても早い時間でした。その上、黒猫からの目線で主人公を見る映像もあり、新鮮でした。
また、黒猫がお店に連れて行ってくれるパターンが定番だと思っていましたら、今回は、お店に関係のある登場人物とを結びつける役でした。
後半の第1話で、今までのパターンを変えてくる演出は、安定のマンネリ化という様式美を無意識に期待していた私には、楽しい驚きでした。
そして、主人公が、うまくいかない自分の何かに「気付く」きっかけは、スーツを作るのに掛かる時間でした。
吊るしのスーツしか購入したことのなさそうな主人公は、オーダーメイドのスーツのフィッティングにかかる時間に驚きます。
細かい採寸、仮縫い。。。色々な工程が丁寧になされ、そして、それにはとても時間がかかります。
その時間は、お店にとっては、お客様の身体に合ったスーツを作るのに必要な時間、北野良平にとっては、自分を見つめ直す、大切なことを教えてくれる時間でもありました。
とかくスピードが重視されることが多い現代社会。そんな中で、何かがおかしい、うまくいかないと思っても、立ち止まる勇気はなかなか持てません。
今回は、立ち止まらなくても、いつもと違う、非日常な、ちょっと贅沢な時間を過ごすこと、それだけで、自分を見つめ直すことが出来るよ、そんなメッセージに受け取れます。
オーダーメイドのスーツを作ることではなくても、例えば、いつもと違う場所に行ってみたり、何もしない時間を過ごしてみたり。。。
ほんのちょっぴりの余裕のある時間。そこから、「なにか」に気付き、見つかるかもしれない、そんな気持ちにしてもらえたエピソードでした。
そして、ラストの、パワハラ課長をやりこめる村野茂雄。この二人の、コメディのようなやり取りも、このドラマでは初でした。
市井の人の日常を切り取るドラマ。セリフも、大袈裟なものはなく、ごく普通の言い回しです。
しかし、今回の村野茂雄の性格は、とても明るくお茶目。そんな彼だから、取引先のパワハラ・モラハラ課長には、頭ごなしに怒鳴りつけるのではなく、えぇ?とコメディタッチで答える姿がぴったりでした。
銀座黒猫物語5話のあらすじ
第5話 壹番館洋服店編
2020. 08.13 ON AIR中堅メーカーに勤める北野良介(佐野岳)は、優秀だが社内であまりうまく立ち回れず、いつも課長(竹森千人)から嫌がらせとも思えるようなきつい仕打ちをうけていた。
ある日、クライアントに提出するプレゼン資料を課長にダメ出しされ、完全にやる気をなくした北野は、公園で落ち込んでいた。そこに猫の鳴き声が聞こえ、鳴き声の方に行ってみると初老の男性が倒れていて?。
今回の舞台になったお店
壹番館洋服店
東京都中央区銀座5-3-12
03-3571-0021
銀座5丁目にある壹番館洋服店は1930年の創立。扉を開けると、たくさんの生地が出迎えてくれます。採寸や仮縫いといったテーラーならではの工程を経て、世界に1着しかないスーツを、職人の手仕事で仕立てることができます。一度作れば一生着ることのできる自分だけのスーツ。それは人生のお守りのようにも思えます。(引用:公式サイト)
まとめ
人生はオーダーメイド、自分だけの人生を後悔のないように生きるーー
『壹番館洋服店』の店主と、村野茂雄のセリフです。それはまるで、以前流行ったSMAPの歌う「世界に一つだけの花」と同じように感じました。
コロナ禍の今、自分の生活や人生を見直したいと考えている人も多いと思います。また、悲嘆している方も。
そんな方に、肩の力を抜いていいんだよ、と言っているようにも思えました。
そして、来週の第6話は、江戸前寿司の『奈可久』。
来ました!またまた、真夜中の飯テロの予感ですね。お寿司が主役の第6話になるのかしら。
仕事は出来るけど、私生活はダメな女と江戸前寿司。さてさて、どんなストーリーが待っているのやら。
来週を楽しみに待ちましょう!
※このページのトップ画像は、公式サイトから引用させていただきました。