木村拓哉さんが主演を務め、2002年に地上波で放送されたドラマ『空から降る一億の星』。当時はさまざまな反響を集めた作品ですが、近年になってテレビ局が『空から降る一億の星』を再放送しないといわれており、その理由についてさまざまな憶測が飛び交っています。本記事ではテレビ局が『空から降る一億の星』を再放送しない理由について、詳しくお伝えしていきます。
『空から降る一億の星』が再放送しない理由は?
人気ドラマが地上波で再放送されない理由として、一般的に挙げられるのは出演者や製作者の中で誰かがスキャンダルを起こしたり、逮捕されてしまう等の理由で地上波では放送できなくなってしまうケースです。主にコンプライアンスの面でこのような問題が起こると関与している作品は再放送できなくなるといわれています。
ただ、『空から降る一億の星』のキャストや製作者側がこのようなトラブルを起こしたとの情報は2025年9月現在で確認できていません。ではテレビ局が『空から降る一億の星』を再放送しない理由は何なのでしょうか。次からはテレビ局が『空から降る一億の星』を再放送しない理由だといわれている3つの要因を紹介します。
①作品の内容の問題
『空から降る一億の星』は、現在では放送できないようなかなりディープな内容のドラマとして当時も大きな物議を醸していました。具体的な内容を紹介すると、木村拓哉さんが演じる涼と深津絵里さん演じる優子のラブロマンスなのですが、実はこの2人は兄妹であることが最終盤で発覚。最終話では優子が涼を殺害し、後に自身も自殺を図るなど、かなり衝撃的かつグロテスクな側面も持ち合わせたドラマとなっていました。
それだけに年々規制が厳しくなっているテレビ業界で、近親相姦や殺害、自殺などの過激な内容を取り扱う『空から降る一億の星』は再放送できないのではないかとの噂が囁かれています。こうした『空から降る一億の星』の過激な作風が原因でテレビ局は再放送しないのではないかといわれているようです。
②キャストの権利の問題
実は過去のドラマは現在のドラマと違い、作品に権利があるのではなく作品に登場するキャストそれぞれに権利があったといわれています。そのため、仮に再放送をするのであれば、番組や制作会社だけでなく、キャストそれぞれに許可を得る必要があるのだそうです。
そして当時ジャニーズの看板アイドルとして名を馳せていた木村拓哉さんに関してはこの権利の問題がかなり複雑で、難しいという憶測も各所で飛び交っています。『空から降る一億の星』は過激な内容だけでなく、木村拓哉さんを中心とするキャスト陣の権利の都合上からも再放送しないといわれているようですね。
③現代だと数字が取れるかどうか定かではない
こちらは『空から降る一億の星』に関する問題ではありませんが、単純に現在の地上波で『空から降る一億の星』を再放送しても数字を取れるか定かではないという点もあるのではないかと思われます。当時から過激な内容で視聴者からも賛否両論の反応が飛び交っていた『空から降る一億の星』ですが、現代の地上波で再放送しても視聴者から受け入れられるとは限りませんよね。
むしろかなり過激な作品なだけあって否定的な意見が多く出る可能性もあるだけに、テレビ局側としては『空から降る一億の星』よりも他の過去の人気ドラマを再放送する方が無難だと判断しているのではないかと予想しています。
単純に当時と受けるドラマの作風が変わったというのも、『空から降る一億の星』を再放送しない理由の一つと言えるでしょう。
『空から降る一億の星』の視聴率について
放送当時はさまざまな意見が飛び交っていた『空から降る一億の星』ですが、それでも絶大な人気と話題性を持った作品として世間からは大きな注目を集めていました。実際の放送当時の視聴率は下記のとおりです。
- 第1話:25.7%
- 第2話:23.5%
- 第3話:22.0%
- 第4話:24.1%
- 第5話:22.3%
- 第6話:20.3%
- 第7話:22.3%
- 第8話:19.2%
- 第9話:19.6%
- 第10話:18.9%
- 第11話:27.0%
特に最終回の27%の数字は現代では考えられないような高視聴率で、それだけ当時は多くの視聴者の心鷲掴みしていた作品だということがわかるかと思います。
『空から降る一億の星』の配信状況、直近の再放送はいつだった?
2025年9月現在の『空から降る一億の星』の動画配信サービス上での配信状況を調べてみましたが、残念ながら現時点で『空から降る一億の星』を視聴することのできる動画配信サービスはTSUTAYA DISCASのみのようです。そのTSUTAYA DISCASもレンタル配信という形式なので追加課金が必要となっています。過去の人気ドラマに強い印象のあるAmazonプライムビデオやU-NEXTなどでも配信はされていないのはかなり意外ですよね。やはり権利の問題が大きいのでしょうか。
ちなみに過去の地上波での再放送ですが、直近だと2023年に再放送がされています。地上波での再放送の頻度は低いものの全く再放送されないというわけではないので、今後再放送される可能性もなきにもしも非だといえるでしょう。
『空から降る一億の星』の韓国版との違いについて
『空から降る一億の星』は実は韓国でもリメイクされて放送されています。韓国で『空から降る一億の星』が放送されたのは2018年のことで、全11話だった日本版よりも全16話とやや話数が多く、その分登場人物たちの心理描写や掘り下げなどがより丁寧にされていました。
また作品全体も日本版よりも重苦しい感じはなく、やや明るくなった印象を受けます。その一方で『空から降る一億の星』の物語の大まかな流れなどはしっかりと日本版をリスペクトして構築されており、大きな変更点などはありません。ですので『空から降る一億の星』の韓国版は日本版をより深く掘り下げた作品だと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では『空から降る一億の星』のドラマを再放送しない理由について紹介しましたがいかがでしたか。テレビ局が『空から降る一億の星』を再放送しない理由についてはさまざまな意見が飛び交っていますが、人気の高い作品だけにもう一度地上波で見たいと思っている方も多いようです。