2023年1月17日からテレビ朝日系にて『星降る夜に』がスタートしました。数々の恋愛ドラマを手掛けた大石静さん脚本によるオリジナル作品ということもあり、放送前から話題になっていましたね。吉高由里子さんは産婦人科医の「雪宮鈴」(ゆきみや すず)を演じ、北村匠海さんは遺品整理士の「柊一星」(ひいらぎ いっせい)を演じています。
星降る夜に出逢った「命の始まりと終わり」をつかさどる産婦人科医と遺品整理士。10歳差の二人が繰り広げるラブストーリーの今後の行方が気になります。
全9話で最終回を迎えるため、最終話に向けてどんな展開が待っているのでしょうか。まだ見てない方もこの記事を読めばまだ間に合いますよ!最終回へ向けてさらに盛り上がる展開となっていますので、ぜひご覧ください。
キャスト
吉高由里子:雪宮鈴(ゆきみや すず)役
以前は産婦人科医として大学病院に勤務していましたが、緊急要請で対応した妊婦が子宮破裂と出血性ショックで亡くなり、訴えられてしまいました。裁判の結果、病院側の処置にミスはないと認められましたが鈴にとって、辛い過去となっています。現在は「マロニエ産婦人科医院」で個性的なスタッフと共に仕事をしています。
北村匠海:柊一星(ひいらぎ いっせい)役
生まれつき耳が聴こえないため、健聴者とはスマホやタブレットの音声入力やチャットでコミュニケーションを取っています。感情表現が豊かで、明るく陽気な性格のため、誰とでも打ち解けることができるようです。過去には海外でヒッチハイク旅を楽しみ、世界中に多くの友人がいます。また、「遺品整理のポラリス」の遺品整理士として熱心に仕事をしていますが、残された遺族の人生にも踏み込んでしまうお節介な一面もあります。
ディーン・フジオカ:佐々木深夜(ささき しんや)役
都庁職員として働いていましたが、10年前、妻・彩子と胎児を分娩中の産科出血で共に失ってしまいます。その際、新人だった雪宮鈴が妻や胎児の死に涙を流す姿をみて、彼女のような医師になりたいと産婦人科医を志し45歳で医師になりました。現在は「マロニエ産婦人科医院」の新米産婦人科医師として奮闘しています。
ムロツヨシ:伴宗一郎(ばんそういちろう)役
5年前、妊娠した妻の命を救うことができなかった雪宮鈴を逆恨みし、医療裁判を起こします。しかし、病院側の処置にミスはなかったことから裁判で敗訴に終わりました。その後、3年が経過した今でも鈴を恨み続けています。
あらすじ
1話
「マロニエ産婦人科医院」で働く35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)。ある医療裁判がきっかけで、大学病院を追われた鈴は、孤独な毎日を過ごしていました。
そんなある日、鈴は息抜きのためソロキャンプをしていると、彼女の前に1人の青年・柊一星(北村匠海)が現れます。急に現れ、何も語らない一星は何枚も鈴を写真に収めます。しかも、鈴の酒を勝手に飲み始めたかと思えば自分がしていたマフラーを無言で鈴の首に巻いて優しい表情を浮かべます。そして一星は、出会ったばかりの鈴に突然キスをするのでした。
一星は鈴より10歳年下で、命の誕生に関わる産婦人科医の鈴とは真逆である命の終わりに向き合う遺品整理士をしていました。決して素敵とは言い難い出会いでしたが、鈴と一星はこうして星降る夜に出会いました。
ある日、聞きなれない病院からの電話で、鈴は母の訃報にショックを受けます。入院したことさえ知らなかった鈴は、火葬場に来ても母の死を信じられずにいました。1人涙を浮かべていた鈴の前に現れたのは、あの一星でした。
そこで初めて一星がろう者だったことを知った鈴。寂しい思いをしながら母は亡くなったと鈴は落ち込んでいましたが、一星のおかげで自分の母は充実した毎日を過ごしていたことを知ります。そっと寄り添ってくれる一星の優しさが、鈴の心の奥に染み込んでいくのでした。
2話
亡き母の遺品整理を通し、まっすぐで温かい一星に心を救われた鈴は覚えたての手話で感謝を伝えました。すると一星は、そのまま突然「ありがとうって言うなら、お礼して」と切り出し、強引に鈴を映画館へ引っ張っていきます。話しているうちに、2人の年齢が10歳差だと知っても一星は「たった10歳だろ」と気にも留めない様子でした。
一方、鈴の勤務先である「マロニエ産婦人科医院」では、出産を終えたある妊婦(清水くるみ)が「子どもなんていらない」と言い放ち、その場は騒然としてしまいます。中でも45歳の新人産婦人科医・佐々木深夜(ディーン・フジオカ)は、無事この世に生を受けたのに、祝福されない命があることに納得いかない様子でした。
無事に生まれたからといって幸せとは限らない、と鈴は適切な処置をしたにも関わらず訴えられ医療裁判となったことを佐々木に話します。そんな鈴の話を真剣に聞く佐々木には、出産で妻と子どもを亡くした悲しい過去があったのです。
仕事で辛いことが重なる日々の鈴でしたが、強引な一星に誘われ、居酒屋へ向かいます。親友の佐藤春(千葉雄大)を巻き込んで、遺品整理現場で見つけた伝説のAVの話や、彼が旅してきた世界の友達の話に花を咲かせ、鈴は非日常へと引き込まれていきました。そんな自由な彼と接するうち、窮屈に生きがちだった鈴の心は徐々にほぐれていきます。
雪の舞う中、遮断機越しに鈴を見つけた一星は鈴を真っ直ぐに見つめて「雪宮鈴が好きだ」と手話で告白するのでした。
3話
雪降る夜に、真っすぐな瞳で、踏切越しにあふれる思いを伝える一星。一星が10歳下であることへの戸惑いが入り混じり、鈴は一星のキスを寸前で制止します。鈴は好意を持ち始めていましたが「とりあえずステイ」と言い放ってしまいました。
徐々に好意を持ち始め、一星と話をしたい鈴は手話教室へ通い始めることにしました。そこで、遺品整理のポラリスの社長・北斗千明(水野美紀)と出会い、居酒屋で意気投合します。遺品整理士の仕事について聞くうちに、一星が遺品整理を目指した理由が、7年前、彼の両親が亡くなったことがきっかけだと知ります。
一方、鈴の勤務先であるマロニエ産婦人科医院では、たまにはみんなで息抜きに釣りに行こう、と院長・麻呂川三平(光石研)が提案します。しかし当日やってきたのは、鈴と麻呂川と深夜の三人のみでした。しかも、結婚記念日だったことをうっかり忘れていた麻呂川は途中で離脱してしまいます。釣れた魚を託されたものの、料理が苦手だと困り果てた鈴は、深夜の家で彼の手料理を振る舞われることに。二人で話すうちに深夜が産婦人科医を目指した理由や、彼がマロニエ産婦人科にやってきた理由を知ります。
その帰り道、鈴の姿を見かけて手を振る一星でしたが、隣に知らない男性がいてショックを受けます。風邪を引いて寝込んだ一星に千明は、一星の好きなゼリーを代わりに届けて欲しいと鈴に頼みます。見舞いに来た鈴に、知らない男性といるところを見たと口を尖らせて伝える一星。しかし、鈴から同じ病院の医者だと聞き誤解が解けて安心するのでした。
真っ直ぐで優しくて強い一星に惹かれ、キスをしようとした鈴に一星は「ステイ」と言います。仕返し?と笑う鈴は、そんな一星のおでこにキスをするのでした。
4話
鈴はこれまで知らなかった世界へどんどん足を踏み入れるようになり、徐々に明るくなっていきます。
そんなある日、鈴が勤める「マロニエ産婦人科医院」に食品会社に勤める佐藤うた(若月佑美)が来院してきます。担当医の佐々木深夜が妊娠6週目だと伝えるも、うたは“喜び”とはかけ離れた表情を浮かべていました。
以前は同じ会社で働いていたうたと春。うたとは違い、仕事で結果が出せなかった春は、心を病み退職してしまいました。今でこそポラリスで元気に働いていますが、外出することもままならかった時期もあり、今もまだ完全とは言えない状態だと春自身も気づいていました。そんな春に妊娠を告げたら、不安な気持ちになるとわかっていたうた。だから、本当は妊娠が嬉しかったのに、春の気持ちを思うと喜べずにいたのです。その夜、一星の親友・佐藤春は妻・うたから妊娠を告げられます。
妊娠を受け入れることができない春を励まそうと明るく振る舞うことにした一星。うたの妊娠を喜んでいました。しかし、未だに父親になる自信が持てずにいた春は、「ほっといてくれ」と言い立ち去ってしまいます。親友なのに春の本当の気持ちに気づけなかった一星は、俺が悪いと自分を責めます。
珍しく元気がない一星を見て、鈴と喧嘩したのだと勘違いした祖母・カネは、鈴に連絡し二人で過ごすきっかけを作りました。部屋で食事をした帰り道、鈴が「星が降ってるみたい」と手に取っていたネックレスを一星がプレゼントします。そして、一星は鈴が大好きだともう一度伝えました。そんな一星の真っ直ぐな告白に、鈴も大好きだと一星にもう一度伝えました。こうして2人は寒空の中、温かくて優しい2度目のキスをするのでした。
二人の気持ちが通じ合っている中、何者かがSNSに「雪宮鈴は人殺し」と書き込んでいました。さらに、自宅に帰ったうたが腹痛を訴え倒れ込んでしまいます。
5話
激しい腹痛を訴えるうたが運ばれて来たと深夜から鈴に緊急連絡が入りました。慌てて病院に駆けつけ、処置に取り掛かる鈴。妻の身を心配し、パニックに陥る春。そんな春を懸命に支える深夜。騒然とする院内の中、音のない世界で生きる一星はひとり、目の前の状況を理解することができずに立ち尽くしていました。愛する人を、親友を、助けたい―だけど自分はなにもできない。無力感は、抗おうとすればするほど、無情にも増していってしまいます。
妻の妊娠をきっかけに、親友である一星と気まずい関係になってしまった春。父親になることへの答えも出ないまま思い悩む春は、ふと一星との出逢いを思い出しました。数年前、会社を辞め家に籠っていた頃、隣の家に現れた遺品整理士が一星でした。仕事に真摯に向き合う一星を見て、春はもう一度働くことが出来たのでした。一星にとっても春はかけがえのない親友でした。春は手話で父親になることへの不安を打ち明けました。一星に背中を押された春は、うたと向き合うことにしました。不安なのは自分だけじゃなくうたも一緒だったと知った春。1人で抱えきれない不安でも、うたとなら乗り越えられると思います。2人はお腹の赤ちゃんを大切に育てることを決めました。
一方、病院の公式HPに「雪宮鈴は人殺し」と書かれてから、受診や出産をキャンセルする声が後を絶ちません。さらに、ホームページに鈴の自宅や一星や佐々木と居たところの写真がアップされてしまいます。誹謗中傷は徐々にエスカレートし、鈴の自宅に誹謗中傷するビラがたくさん貼られていました。心配した深夜が駆けつけると、窓ガラスにブロックが投げられ鈴をかばった深夜がけがをしてしまいます。その後、一星も鈴の自宅へやってきますが、鈴を守れなかった悔しさから「なんで俺に助けを呼ばないのか?ガラスが割れた音や鈴の悲鳴も聞こえないから、頼りないから呼ばなかったのか?」と手話で怒りをぶつけ、立ち去ってしまいます。しかし翌日、冷静になった一星は鈴にメールで謝まりました。鈴はそんな一星のメールが嬉しくてやっと笑顔を取り戻すことができました。会うことになり、トラックで迎えにくる一星を心待ちにしていた鈴。トラックを見つけて駆け寄った鈴はトラックの助手席に座る桜が、一星にキスをするところを見てしまい固まってしまうのでした。
6話
鈴を誹謗中傷する書き込みが落ち着き、マロニエ産婦人科に平和な日常が訪れていました。
ある日、桜の実の母親から『外国に移住する前に、桜に会いたい』という内容の手紙が届きました。会いに行くように勧める千明でしたが、内心は桜が帰ってこないかもしれないと不安を抱えていました。桜は実の母親に会いたいような、会いたくないような気持ちで迷っていました。そして、桜は鈴の病院を訪れ、実の母親に一緒に会いに行って欲しいと話しました。桜につき合うことにした鈴は、なぜ自分なのかとバスの中で桜に尋ねます。実の母親に会ってみたい気持ち以上に、一星が好きな鈴のことを知りたかったから、鈴にお願いしたという桜。その正直すぎる真っ直ぐな言葉を聞いた鈴は、桜を愛おしく感じるのでした。
その頃、千明は深夜と2人で飲んでいました。桜が帰ってこなかったらと心配する千明。そこへ一星と春がやってきて4人で飲むことになります。深夜に敵意をむき出しにする一星。その敵意を手話にして、春に通訳しろと言います。大人げない一星の手話を苦笑いで通訳する春。しかし、深夜は穏やかに笑っていました。そんな佐々木に余計に腹が立つ一星でした。
酔いつぶれた千明を送る深夜たち。桜が母親と再会したあと千明のもとへ帰ってくると、「実のお母さんを憎いとは思わなかったが、また会いたいとも思わなかった」と話しました。桜にとって母親は血の繋がらない千明ただ1人だと聞いた千明の不安は一瞬で吹き飛び、今まで以上に親子の絆を深めたのでした。
その帰り道、鈴を間に挟んで深夜と話す一星。深夜の生まれてくるはずだった息子の名前も一星だったと聞きます。連絡先を交換したあと、お互いを下の名前で呼び合うことになり、2人の距離は縮まりました。
明るく、まっすぐな一星と出会ってたくさん笑うようになっていた鈴。しかし、ある日鈴を医療ミスで訴えた男が、鈴の前に姿を現したのです。その男の顔を見た瞬間に動けなくなる鈴。「人殺し」という言葉が頭の中で繰り返され、再び辛い過去に囚われてしまいます。
7話
妻を亡くした伴(ムロツヨシ)は、仕事と子育ての両立が出来ずに仕事をクビになったと話します。自分がこんなに辛い毎日を送っているのに、仕事に恋に充実した毎日を過ごしている鈴を許せないという伴。SNSに誹謗中傷コメントを書き込んだのも、鈴の家に貼り紙をしてレンガを投げ込んだのも伴でした。恐怖のあまり過呼吸になりそうな鈴を助けたのは診察室にやってきた深夜でした。
伴が帰った後、深夜の提案で一星が鈴を迎えに来てくれました。そして、鈴の不安が吹き飛ぶように2人で思いっきり飲み明かしました。
ある日、マロニエ産婦人科で看護師をしている伊達が予期せぬ妊娠をしてしまいます。伊達は、彼の夢を叶えるために自分が働かなければと妊娠を喜べずにいました。
そんな伊達の話を聞き、腹を立てた院長は鈴達と共に伊達を財布代わりにしているという彼氏に会いに行くことになります。しかし、会ってみると伊達のことを大切にしていることがわかり、拍子抜けしてしまいます。そして妊娠を知り喜ぶ彼氏からプロポーズを受け、伊達は結婚することが決まりました。
マロニエ産婦人科でにぎやかに過ごす中、待合室に再び伴がやってきます。ロビーで声を荒げる伴に気づいた鈴は伴を止めようとしますが、暴れる伴を誰も止めることが出来ません。自分は被害者だと叫ぶ伴を止めたのは、亡き妻の忘れ形見である娘の静空でした。静空の「帰ろう…」という言葉に、伴はマロニエ産婦人科医院を後にするのでした。
伴が去った後、荒れ果てた待合室で鈴は必死に謝っていました。自分のせいでみんなを危険な目に遭わせてしまったことを申し訳なく思う鈴。そんな鈴の気持ちを少しでも晴らしたい一星は、深夜を誘って3人でキャンプに行くことにしました。
3人のキャンプを楽しむ鈴でしたが、ふとした時に伴のことが頭をよぎります。2人の優しさに笑顔になる鈴でしたが、花火をしている一星と深夜を見ていて涙が止まらなくなりました。涙に気付いた一星は、心の中に貯め込んでいる辛い気持ちを、涙と一緒に全て流して欲しいと気付かないふりをします。
一星と深夜の優しさに触れ、鈴は心が落ち着くのでした。
まとめ
現在、7話まで放送され、最終回まで残り2話となりましたね。最終回へ向けて今後どんな展開になるのか気になります。鈴と一星の恋の行方だけでなく、ムロツヨシさん演じる伴はどうなるのか。残り2話も見逃せないですね!