板垣李光人さん・中島裕翔さんが出演していた2025年1月期のドラマ「秘密」。清水玲子さんの漫画が原作なのですが、一部で「気持ち悪い」という声があがっていたようです。そこで今回は、気持ち悪いと言われている理由や原作との違いを徹底調査しました。
『秘密』ドラマどんな内容?
死者の脳から生前の記憶を映像化できる「MRI捜査」が確立された世界で、科学警察研究所「第九」は、その技術で未解決事件を追います。室長の薪剛(板垣李光人)は過去の傷を抱えながら、新米捜査員の青木一行(中島裕翔)とバディを組むことに。
彼らは死者の秘密を覗き見ることへの葛藤を抱えながら、人間の心の闇や真実を追っていきます。謎が謎を呼ぶ事件の先に、薪と青木が紡ぐ絆が描かれているヒューマンサスペンスです。
『秘密』ドラマが気持ち悪いといわれる理由は3つ!
SFとサスペンスの要素が入っているドラマということで、実際にドラマを見た人からは「気持ち悪い」という声が多くあがっているようです。そう言われる理由には主に3つあるということで、ここではその理由について紹介します。
原作の持つグロテスクさやサイコホラー要素の表現
原作漫画は、人間の深層心理や倫理観を揺さぶるような、ショッキングな事件や残忍な描写が含まれています。脳から記憶を覗き見るという設定自体が、プライバシーの侵害や人間の尊厳に関わる問題を含んでおり、その描写によって視聴者に不快感を与えた可能性が高いと言えます。
特に、事件の真相が明らかになる過程で、人間の醜い部分や狂気がグロテスクに描かれていることもあり、それが「気持ち悪い」と感じさせた原因なのではないでしょうか。
キャラクター設定の違和感
原作の主要キャラクターである薪剛は「漫画史上最も美しい男性キャラ」と称されるほどの人物で、年齢設定は33歳です。その役を演じた板垣李光人さんは、美しい容姿から期待は高かったものの、一部の原作ファンからは「若すぎる」「年齢設定と合わない」といった声が聞かれていました。
一方、中島裕翔さん演じる青木一行も、原作ファンが抱くイメージとドラマの表現にわずかなギャップを感じる人がいた可能性も考えられるでしょう。
SF・サスペンスとしての重さや難解さ
脳の記憶を映像化するというSF的な設定が、現実離れしていると感じる視聴者もいました。また、緻密なサスペンス要素と複雑な登場人物の心情が絡み合うため、初めてみた視聴者にとっては「重い」「分かりにくい」と感じたこともあったようです。
単に犯人を追うだけではなく、人間の倫理や心の闇に深く踏み込むテーマ性が、見ていて息苦しさや不快感に繋がった可能性もあるでしょう。
『秘密』ドラマと原作との違いを徹底調査!
ドラマが放送されるやいなや原作ファンから「原作と全然違う!」という声がSNS上で飛び交いました。ここでは、ドラマと原作との違いを徹底調査していきます。
時代設定の変更
MRI捜査以外のテクノロジーや社会背景が現在に合うように調整されたということで、原作漫画は2060年という近未来が舞台ですが、ドラマ版は現代に設定されています。
貝沼清孝のキャラ変更
原作における貝沼清孝は、猟奇的な連続殺人犯として登場し、物語の重要な鍵を握る人物です。しかし、ドラマ版では貝沼がMRI捜査技術を開発した脳科学の権威として描かれています。
この変更は物語におけるMRI技術の倫理的側面や、技術がもたらす光と影を強調する意図があるとのこと。しかし、原作ファンから一番違和感を持たれた部分で、賛否両論の意見が飛び交っていました。
ストーリー開始時点と時系列
原作では青木が第九に配属されてからのエピソードが中心に描かれていますが、ドラマ版では第九の創設時からの時系列で物語が展開される部分があり、青木が第九に入る前の薪の過去や鈴木との関係性がより深く描かれています。
また、原作で青木が関わる事件が、ドラマでは薪が過去に経験した事件として描かれるなど、青木の登場以前のエピソードを薪が担う形に改変されていました。このように一部の事件のエピソードの扱いや順序が変更されているのです。
主人公の年齢設定
原作の薪は33歳という設定ですが、ドラマ版の板垣李光人さんは放送開始時22歳。ドラマ内でも「30代には見えぬ容姿」という言及があるものの、原作ファンの間では年齢設定のギャップが話題になりました。
原作の薪のキャラが「美しい男性」ということで、そこをメインに考えた上で板垣李光人さんを起用したのでしょうが、ギャップが大きかったようですね。
鈴木克洋の生存と青木一行の一人二役
原作では、鈴木克洋はすでに死亡しており、青木一行が新たに配属される設定です。しかし、ドラマ版では鈴木が生存しており、青木と鈴木を中島裕翔さんが一人二役で演じました。
この変更により、鈴木の死後に青木が配属されるという時系列の変更がなされ、原作ファンからは混乱の声があがったようです。
表現の制約
原作漫画の持つグロテスクな描写や、人間の深層心理に踏み込む残忍なシーンは、地上波ドラマという枠ではそのまま表現するのが難しいと言えます。そのため、映像化にあたり、描写のトーンや表現方法が調整されましたが、それでも「気持ち悪い」という声があがってしまうこととなりました。
『秘密』ドラマは気持ち悪いが面白い!という意見も!
賛否両論な意見が飛び交ったドラマ「秘密」ですが、一部では「面白い」という高評価意見もありました。原作と改変されている部分もありますが、ストーリー展開に引き込まれたという意見などもあり、キャストとキャラが合っているという声も。
「気持ち悪い」や「違和感がある」という声ばかりではなく、このように高評価の声もあるということなので、気になる方はチェックしてみてください。
最後に
今回は、ドラマ「秘密」が気持ち悪いと言われる理由や原作との違いを徹底調査しました。「秘密」のドラマ版が気持ち悪いと言われる要素には主に3つありますが、原作との違いも関係している可能性が高そうですね。
一方で、ドラマならではの表現やキャストの演技によって原作の魅力を増幅させているという肯定的な意見もありましたので、興味がある方はぜひご覧になってください。