『牛首村』とは、2022年に公開されたホラー映画です。2020年に公開された『犬鳴村』、2021年公開の『樹海村』から続く『恐怖の村シリーズ』の3作品目で、富山県魚津市に所在する坪野鉱泉を舞台とした作品となっています。
過去2作の評判はよく、3作目となる『牛首村』にも期待していたファンも多かったようですが、いざ公開されるとネット上には実際に映画館に足を運んだ視聴者からの「ひどい」といった辛辣な感想が多く寄せられていました。『牛首村』は何故このように「ひどい」と言われているのでしょうか。本記事ではその理由と、最後の意味をネタバレ込みで紹介します。
『牛首村』ってどんな作品?
『牛首村』がひどいといわれる理由についてお伝えする前に、まずは『牛首村』の作品情報から紹介したいと思います。
- 監督:清水崇
- 脚本:保坂大輔、清水崇
- 製作:高橋大輔、三宅はるえ
- 編集:鈴木理
- 制作:ブースタープロジェクト
- 公開日:2022年2月18日
- 上映時間:115分
冒頭でも触れましたが、『牛首村』は『犬鳴村』、『樹海村』から続く『恐怖の村シリーズ』の第3弾となる作品で、富山県魚津市にまつわる都市伝説『平野鉱泉』を題材とした映画です。実際の撮影も平野鉱泉でおこなわれており、北陸地方で最も有名な都市伝説ともいわれていただけに、公開時期は富山県や石川県では話題になりました。
『牛首村』のあらすじ
東京在住の女子高生・雨宮奏音は、同級生の香月蓮からとある動画を見せられる。それは詩音と名乗る少女が行方不明になる心霊動画で、行方不明になった詩音は奏音にソックリだったのだ。
その後、何かに導かれるように奏音は心霊動画が撮影されたとされる富山県に足を運ぶ。平野鉱泉で行方不明になっている詩音の交際相手・将太と知り合った奏音は、将太と共に詩音の家を訪れた。すると、そこにいたのは出張中のはずだった奏音の父で、奏音は行方不明の詩音と双子の関係だったことを知らされる。そして父は、平野鉱泉に伝わる都市伝説を語り始め––––。
『牛首村』がひどいといわれる理由は何?
ここからは『牛首村』がひどいといわれている理由について紹介していきます。リサーチしてみたところ、実際に『牛首村』を視聴した方からは主に下記の理由でひどいといった感想が上がっているようでした。
- 主演の演技力の低さ
- ファンタジー要素が強すぎる
まず本作で主演を務めたのはKokiさんですが、視聴者の多くは恐怖のリアクションが薄すぎると感じていたようです。また、ホラー映画なのに関わらずタイムスリップなどのファンタジー要素があり、作風の一貫性のなさを指摘する声もありました。また前2作と比較してもホラー要素の面で物足りなさを感じた方が多かったようです。
『牛首村』の最後の意味について
次は『牛首村』の最後のシーンの意味について解説します。
物語の終盤、崖から落ちた奏音と詩音は無事に現代へと戻ることができました。辛うじて一命を取り留めることのできた2人の様子が描かれていましたが、その次の瞬間、携帯電話での通話を終えた詩音が振り返るとその顔が生贄の女性の顔になっていました。
これは詩音の肉体に生贄の女性が憑依していることを意味しており、無事に見えた詩音は助からなかったことを暗示しているのです。最後の最後でハッピーエンドかと思わせつつ、ホラーな幕締めとなったこともあって、このラストのオチは賛否両論分かれています。
まとめ
以上、今回は『牛首村』がひどいといわれる理由を中心に、最後のシーンの意味などもお伝えしました。『牛首村』は『恐怖の村シリーズ』の中でも特に評価の別れた作品ともいえ、ラストを含む全体的な作風に疑問を呈する声も多く上がっています。その一方で脚本は一番良かったとの声も少なくなく、まさに賛否両論別れる作品ともいえるのではないでしょうか。果たして4作目の制作はあるのか、今後の続報にも注目です。