『暗殺教室』は2012年7月2日から2016年3月19日まで『週刊少年ジャンプ』で連載された作品で、担任教師を暗殺することが目標というSFアクション学園ものとなっています。
そんな『暗殺教室』は実写映画化され、2015年3月21日に公開されましたが、ひどいと言われる理由は何なのでしょうか。
そこで今回は、『暗殺教室』実写はひどいのか、キャストが似ていないなど原作と比較します。
『暗殺教室』実写がひどい?
2015年に公開された『暗殺教室』実写は山田涼介さん、二宮和也さん、菅田将暉さん、山本舞香さん、橋本環奈さんといった豪華キャストが起用され、大きな話題になりました。しかし、良かったという意見が出ている一方で、『暗殺教室』実写にはマイナス意見が多く寄せられてしまったようです。
では、なぜ『暗殺教室』実写がひどいと言われているのでしょうか。
キャストの年齢
実写映画が重要となってくるのは、原作に登場するキャラクターをどこまで再現できるということですが、年齢などもキーになっています。
『暗殺教室』は学園もので日本でも有数の進学校である中学校が舞台となっており、登場するキャラクターは中学生です。
しかし、出演していた山田涼介さんと菅田将暉さんは当時22歳で、烏間役を演じたのは51歳だった椎名桔平さんでした。
どの俳優も中学生役を演じるのは無理があり、烏間役も原作では30代半ばという感じで大きくかけ離れていたので評価が低いのではないでしょうか。
主人公のクオリティの低さ
『暗殺教室』実写がひどいとされているのは、キャラクターデザインが大きく影響していると思われます。
『暗殺教室』の主人公である潮田渚は小柄で髪が長く、水色で中性的な顔立ちをしているキャラクターです。しかし、その役を演じた山田涼介さんは小柄ではありますが、男らしい顔をしており、作中では茶髪でパーマという髪型をしていました。
そのため、原作とは見た目がかけ離れていたことに加え、中性的なキャラクターということを印象付けるため変な話し方になってしまい、評価を下げてしまったと思われます。
殺せんせーのCG
『暗殺教室』において殺せんせーはどのキャラクターよりも異質な存在です。殺せんせーは過去に人体実験を受けていたせいで人間ではなく、タコのような軟体動物のような特徴を持ち、マッハ20で移動することができます。
そのため、『暗殺教室』実写ではCGで作られていたのですが、そのクオリティが低く、顔と服が分かれてしまって見えるという意見もありました。また、殺せんせーは頭の形が変わったりと可愛らしい部分がありますが、実写ではそれを活かすことができておらず、それが影響して評価が下がってしまったようです。
アクションシーンのレベルの低さ
『暗殺教室』はマッハ20という速さを持つ殺せんせーを暗殺するために、生徒たちは様々な訓練を行ない、戦闘スキルなどを身に付けています。そのため、『暗殺教室』に登場するキャラクターは軽い身のこなしをすることができ、木の上などを素早く移動したり、崖などから飛び降りたりすることがありました。
『暗殺教室』実写にも戦闘シーンなどが盛り込まれているのですが、ワイヤーを使用していると分かってしまうような動きや演出となっており、一部からはレベルが低すぎるといった意見が出てしまったようです。
ストーリーなどの改変
『暗殺教室』実写ではストーリーの改変が大きく指摘されており、そのことが評価を大きく下げている要因になっていると思われます。『暗殺教室』実写を見た人からは重要なシーンが削られているにも関わらず、不必要な場面ばかりが追加されていると指摘されていることが多かったです。
例えば、原作では潮田渚に復讐を果たそうとする鷹岡は架空のリゾート地で行ないますが、実写では学校の校庭と思われる場所が舞台になっていました。
このように『暗殺教室』実写には原作と大きく違う箇所があり、それが低評価になっていると思われます。
殺せんせーの声優
『暗殺教室』のアニメでは、殺せんせーの声を担当したのは声優の福山潤さんでした。殺せんせーのおちゃらけ具合や時折見せるシリアスさやミステリアスさを表現することができていて、ファンからも高評価を得ています。
そのため、『暗殺教室』実写でも福山潤さんが殺せんせー役を担当するかと思われましたが、二宮和也さんが起用され、大きな話題になりました。
決して二宮和也さんが悪かったわけではないですが、福山潤さんの出来が良すぎてしまったことがひどいという意見に繋がっていると思われます。
『暗殺教室』実写のキャストが似てない?原作を比較してみた
『暗殺教室』実写はひどいという意見が多く出ていますが、原作と比較した場合にどのような違いがあるのでしょうか。
それでは、『暗殺教室』実写のキャストが似ているのかや原作の違いについて詳しくみていきましょう。
イリーナの国籍
『暗殺教室』に登場する暗殺者の1人であるイリーナ・イェラビッチは欧米系の人物で、ハニートラップを得意にしています。
しかし、『暗殺教室』実写でイリーナ・イェラビッチを演じたのは、韓国人の知英さんでした。知英さんも原作に沿ってブロンドヘアでセクシーさを強調する感じとはなっていましたが、アジア人と欧米人では見た目が大きく違いますし、片言の日本語が気になったという人も多かったのではないでしょうか。
また、実写ではハニートラップではなく、武器全般が得意という設定にもなっていました。
似ている生徒もいた
『暗殺教室』は中学生役を演じなければいけなかったので、完璧に再現することはできませんでした。
しかし、一部の生徒役は原作と似ているとも言われているようですね。
例えば、ストーリーの根幹に関わっている茅野カエデ役を演じた山本舞香さんですが、雰囲気やスタイル、髪型などは近かったのではないでしょうか。
他にも、磯貝悠馬や岡島大河、奥田愛美、片岡メグといったキャラクターは似せやすいこともあり、クオリティも高かったと思われます。
性別いじり
『暗殺教室』の原作では潮田渚は中性的な顔立ちをしていることや髪が長いことから女性だという扱いを受けることが多くありました。そういったいじりは『暗殺教室』の面白い部分でしたが、実写ではそういった場面はカットされていたと言われています。
『暗殺教室』実写でそういった部分がカットされた理由については明らかになっていませんが、昨今の風潮的にそういったことは差別などといったことに該当し、批判されてしまうことがあるため避けたのではないでしょうか。
そのため、この判断は英断だったとも言われているようですね。
まとめ
今回は『暗殺教室』実写はひどいのか、キャストが似ていないなど原作と比較したことなどを紹介しました。
『暗殺教室』は原作ファンからの人気が高い作品で、SF要素が組み込まれているので忠実に再現することが難しかったので評価を下げてしまったと思われます。
賛否両論は分かれている作品ではありますが、実写だけを見た人は楽しめるのではないでしょうか。