1986年に大ヒットした伝説のトムクルーズ 映画『トップガン』。コロナウイルス流行などの諸事情で度重なる公開延期を経て、ファン待望の続編『トップガン マーヴェリック』がついに今週、劇場公開されます。今回は36年ぶりに蘇る名作『トップガン』を改めて振り返っていきましょう。
1980年代の青春映画『トップガン』とは
作品概要
- 監督：トニー・スコット
- 制作：ジェリー・ブラッカイマー、ドン・シンプソン
『トップガン』は、アメリカ海軍組織「トップガン」を舞台に繰り広げられるエリートパイロットたちの青春を描いたスカイアクション映画です。1986年に公開され、迫力のあるドッグファイトや、愛と友情を描いた胸熱ストーリーが大衆の心をつかみ、世界各国で興行収入年間1位となった大ヒット作品です。まだ世間に知られていなかったトム・クルーズがハリウッドで一躍スターとなった出世作でもあります。
あらすじ
エリートパイロットを育てるためのアメリカ海軍の養成組織「トップガン」で訓練を受けることになった青年マーヴェリック。気のいい相棒のグースとともに、型破りな飛行スタイルでライバルのアイスマンと過酷なトップ争いを繰り広げることになる。一目惚れをした教官のチャーリーと恋に落ち、好成績を収めるなど順調な日々を送っていたが、訓練中に事故が起こってしまい・・・。
キャスト
- マーヴェリック（ピート・ミッチェル）役：トム・クルーズ
- チャーリー役：ケリー・マクギリス
- アイスマン役：ヴァル・キルマー
- グース役：アンソニー・エドワーズ
- ヴァイパー役：トム・スケリット
『トップガン』をもっと知ろう！
戦闘機パイロットの最高峰「トップガン」とは
「トップガン」とは、アメリカ海軍戦闘機兵器学校の通称で、戦闘機パイロットの優秀者上位1％にあたる12名の精鋭たちを訓練する養成機関です。各地から招集されたエリートパイロットたちは、6週間にわたる授業を年間5回受講し、その中でも一番優秀な成績を収めたパイロットは、「トップガン」の教官になる資格が与えられます。パイロットは空を飛ぶから空軍じゃないの？と思う方もいるのかもしれませんが、戦闘機は巨大戦艦（航空母艦）に搭載され、海の上から飛び立つため、空軍ではなく海軍の組織に属します。
すべて実写！クールな映像と迫力のドッグファイト
まだCG技術が発達していない時代の映画なので、戦闘機のシーンはすべて実写となります。アメリカ海軍が全面協力し、トニー・スコット監督の意向で俳優たちも戦闘機に搭乗するなどリアルさにこだわったアクションシーンは、今見てもその迫力に驚くばかり！機体がエンジンを吹き、夕陽の中を飛び立つ冒頭のシーンは最高にクールで鳥肌が立ちます。
撮影時にはスタントパイロットが飛行中のクラッシュで命を落としてしまうという悲しい事故もありましたが、それだけ危険と隣り合わせの撮影だったのでしょう。魂のこもった戦闘機のシーンを見るだけでも満足できてしまいます。
ファッション・音楽も大流行
感情移入しやすいストーリーや迫力のあるアクションシーンだけではなく、ファッションや音楽の「かっこよさ」も観客の心を鷲掴みにしました。主人公マーヴェリックがかけていたレイバンのサングラスや、愛車として登場するカワサキのバイク〝ニンジャ″が広く知れ渡り人気のアイテムとなりました。さらに、ワッペンがたくさんついたフライトジャケットが注目され、比較的お安いナイロン地のMA-1が大流行するなど、ファッション業界への絶大な影響をもたらしました。また、クールな映像に合わせて流れる楽曲も名曲ぞろいで、サウンドトラックも大ヒット。ロマンチックなシーンでの挿入歌「愛は吐息のように」はアカデミー賞歌謡賞を受賞し、ケニー・ロギンスが歌う主題歌「DangerZone」は続編の『トップガン マーヴェリック』でも使用されます。
続編『トップガン マーヴェリック』について
ここで、まもなく公開の『トップガン マーヴェリック』について少しご紹介します。
- 公開日：2022年5月27日
- 監督：ジョセフ・コシンスキー
- キャスト：トム・クルーズ、ジェニファーコネリー、ヴァル・キルマー 他
- 主題歌：レディー・ガガ『ホールド・マイ・ハンド』
前作に引き続き、トム・クルーズが主演を務めるトップガン マーヴェリック キャストですが、アイスマン役のヴァル・キルマーもまた同じ役で出演します。さらに、相棒だったグースの息子との確執が見どころとなっており、受け継がれる熱い人間ドラマも健在。主題歌は、この作品のために2年以上を費やして書き下ろしたレディー・ガガの新曲で、ドラマチックな物語を盛り上げます。
まとめ
今回は続編の公開で改めて注目を集めている映画『トップガン』を紹介しました。前作の内容をおさらいしておくと、続編がより楽しめます。36年の時を超えた魂のフライトをぜひ劇場で体感しましょう！
